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活動のはじまり
2018年、ブラザーはものづくり企業として、地域の放課後児童クラブ(学童保育所)の子どもたち向けに、楽しい夏休みイベントを開催できないかの検討を始めました。そのテーマとして選ばれたのが、ブラザーの環境スローガン「Brother Earth」(ブラザーアース)に込められた「環境・生物多様性保全」でした。ブラザーミュージアム(名古屋市瑞穂区)にて開催したイベントでは、紙や布を好きな形にカットできるカッティングマシン「スキャンカット」で作られたモチーフを、子どもたちがうちわに貼ってそれぞれオリジナルの作品を作りながら、地球温暖化防止に役立つエアコンの設定温度とうちわの併用について学びました。また、金属などにレーザーを使って印字できる「レーザーマーカー」で自分の名前を入れたエコスプーンを作りながら、使い捨てのプラスチックスプーンなどの身近なごみを削減する取り組みについても学ぶなど、ものづくりと学びを楽しんだ子どもたちからは笑顔があふれ、イベントは大好評でした。
定期的なイベントに
イベントに確かな手応えと、社会的な意義を見いだしたブラザーは、次回の開催を準備するとともに、定期的な活動として取り組むことを決めました。翌2019年は、「環境・生物多様性保全」にさらに踏み込み、「絶滅危惧種」をテーマとした「ブラザーアースキッズアカデミー」としてイベントを開催しました。絶滅危惧種とは何か、それらが生まれた原因として、地球環境に何が起こっていて、自分たちにどんなことができるか。それらについて子どもたちは、ブラザー製品のアウトプットを使って工作をしながら学ぶことができました。
2020年は新型コロナウイルス感染予防の観点から、オンラインイベントとして開催しました。イベントでは、ブラザーのプリンターで印刷された専用の台紙に、子どもたちがはさみやのりを使ってオリジナルの「絶滅危惧動物図鑑」を作るという工作を楽しみながら、絶滅危惧種やその原因の一つと言われる地球温暖化を学び、私たちひとりひとりにできる地球温暖化防止の取り組みについて考えました。またオンラインの利点を生かし、複数の学童保育所を同時につないで相互に交流する試みも実施するなどして、それまでよりも多くの子どもたちに参加いただくことができました。
2021年もオンラインイベントとしての開催となりましたが、それまで名古屋市内のみとしていた参加対象地域を全国へと拡大し、複数の学童保育所を同時につなぐ試みも継続。それによって参加人数はさらに増加し、ついに累計で1,000人を超えました。
出前イベントを実施
オンラインのイベントは場所にとらわれず、一度により多くの学童保育所を対象に開催できる一方で、通信や機器の不具合で中断したり、イベント中、じかに子どもたちの反応や工作の進行状況が見られずケアが行き届かないという課題もありました。新型コロナウイルス感染防止対策のガイドラインができるなどして対面のイベントを行えるようになった2022年の夏、ブラザーアースキッズアカデミーは初めて、学童保育所に訪問して行う「出前イベント」として実施されました。子どもたちも集団で外出することが難しい中、学童保育所での実施は大好評。スタッフも子どもたちとじかに接することで、話をよりしっかりと聞いてもらえたり、工作が遅れている子のフォローをすることによって、よりスムーズにイベントを進めることができました。1時間半の授業の中で子どもたちは、工作によるものづくりを楽しみながら、環境問題を学び、夏の思い出もつくることができました。
ブラザーはこれからも、環境イベント「ブラザーアースキッズアカデミー」を通して、従業員による、ブラザーらしい方法での環境教育への挑戦を続けていきます。
SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」には、“全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする”ターゲット(4.4)があります。私たちは学ぶことによって、自分の身の回りのことから世界的な課題まで、改善や課題解決、価値の共創に貢献することができます。ブラザーはものづくり企業として、次代を担う子どもたちに、身近な活動が地球の生態系の保全につながることや、一人ひとりが問題に関心を持つことの大切さを、楽しい工作を通して伝えることによって、希少な動植物が絶滅するのではなく「絶滅危惧種」という言葉が絶滅するような、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
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