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CSR活動に取り組むブラザーインターナショナル(インド)
ブラザーインターナショナル(インド)は、ブラザーグループでグローバルにがん患者支援に取り組む「ゴールデンリングプロジェクト」に従業員で参加し、がん患者の資金提供やがん検査の援助に熱心に取り組んでいます。子どもたちへの支援として、クリスマスの時期に孤児院におもちゃや文房具、食料、プリンターなどを寄付する「Joy of Giving」をこれまで行ってきた背景のもとで、農村地域の教育を支援する「Govardhan Rural Development」という教育支援活動へ従業員とともに参加を始めました。
インドが抱える格差の問題に対処する
世界第2位の人口を持つIT先進国として知られるインドですが、経済成長のなかで国内の経済格差が問題になっています。インド最大の都市ムンバイが属するマハーラシュトラ州ですら、地域で生活する部族の61%が1日あたり20ルピー(27セント)以下という、貧困ラインを大きく下回る水準で生活しています。
「Sri Chaitanya Seva Trust」は、そのような経済格差の中で、すべての人に現代的・科学的で総合的なヘルスケアサービスを提供するために活動するNGOです。彼らは格差の解消のために農村地域への総合的な開発の必要性を感じ、2010年から、農村地域のエンパワーメントプログラム「Govardhan Rural Development」を始めました。これには、農業支援による所得向上から女性の社会支援まで様々なプログラムが含まれており、その一つに教育支援活動がありました。
プログラムによる教育支援
プログラムで支援する内容は、主に科学教育、数学教育、未就学児への総合的教育などがあります。数学と科学は身近な問題解決に役立つだけでなく、インドでは特に将来のキャリアパスを切り開くために重要なスキルですが、農村地域では資金不足などでそれらの教育リソースが不足しています。
そこで、科学教師が「サイエンスバン」と呼ばれるミニバンで農村地域の学校を訪問し、実践的で高度な科学の学習機会を提供したり、選抜された少数の生徒に数学の教育訓練を施し、その生徒が他の生徒にそれを教えることで次々と連鎖を起こし学習を促進するユニークなプログラム「Little Leaders Little Teachers」を行っています。
ブラザーインターナショナル(インド)は、子どもたちは国の未来であり、地域の子どもたちの農村教育開発を強化することで、地域社会への恩返しをするとともに、格差のない未来を実現できると考え、この活動を支援し従業員の参加を決めました。
ブラザーインターナショナル(インド)の参加
2021年はCOVIDを理由とした政府による外出制限により、従業員での参加はできませんでしたが、活動資金を援助することで支援を行いました。それは子どもたちの総合的な教育プログラムの開催や、科学実験教材の購入などに使われました。
翌2022年は、やっと外出制限が解除され、従業員は活動のため学校を直接訪問しました。社長を含む19名がパルガル地区ワダ郡の公立学校を訪れ、活動の振り返りや子どもたちとの交流、ブラザーの支援で整備された科学実験室や科学バンを見学するとともに、文房具セットを生徒たちに直接プレゼントしました。子どもたちや先生方はとても喜んでいましたが、従業員もまた、交流の中でその成果を目の当たりにして喜びました。ブラザーインターナショナル(インド)では、今後もこの活動に参加し、教育格差解消のために長期的なサポートを行っていきます。
SDGs目標4「質の高い教育」には、“全ての子供が効果的な学習成果をもたらす質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする"ターゲット(4.1)や、”全ての若者が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする"というターゲット(4.6)などが含まれています。 ブラザーは、農村地域の子どもたちへの科学・数学教育支援に資金を援助するだけでなく、従業員も参加して活動に取り組むことによって、地域に残る教育の格差を解消し、SDGsの実現に貢献していきます。
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