Better your earth.
環境保全先進国ニュージーランドにおける、環境負荷低減の取り組み
ブラザーインターナショナル(ニュージーランド)は、以前から環境負荷の低減を重要な課題として認識しており、2008年から無料の総合リサイクルプログラムを通じて、プリンターのインクカートリッジやトナーカートリッジ、さまざまな製品のリサイクルを行っています。このプログラムを通じて回収された製品や部品の97%はリサイクルすることができ、その後、海外で新たな材料として再利用されています。2013年には、プリンターブランドとして国内初のToitū carbonzero認証※1を取得。さらに2018年、同認証を受けた組織の中で、CO2排出量削減で国内5位※2にランクインしました。また毎月、従業員が国連のSDGsに沿ったサステナブルな課題を設定・実行する「SDGチャレンジ」(従業員の80%の参加を目標とする社内活動)を通じて、「環境を大切にする」価値観を全社的に構築しています。
サステナブルな団体と協力して環境保全を支援する
「Sustainable Coastlines(サステナブル・コーストラインズ)」は、ニュージーランド各地の海岸や水路の環境教育プログラムや環境保全活動を行う慈善団体です。ブラザーインターナショナル(ニュージーランド)は、従業員がエコポイントプログラム(現在の「SDGチャレンジ」)で獲得したポイントと、リサイクルプログラムでお客様から回収したすべてのカートリッジと本体の数量を一定の計算式でお金に換算し、同団体に寄付する取り組みを2017年に開始しました。こうして従業員や、お客様との環境負荷低減活動の成果は、環境保全や教育にもつながっています。これにより、ブラザーインターナショナル(ニュージーランド)はサステナブル・コーストラインズのシルバースポンサーとなり、2018年より同団体のプログラムに参加する形で、従業員とともに海岸の清掃活動を開始しました。
従業員参加による海岸の清掃活動
2018年、ブラザーインターナショナル(ニュージーランド)は、サステナブル・コーストラインズの協力のもと、海岸の清掃活動を実施。従業員は事前にワークショップに参加し、使い捨てプラスチックの投棄によって発生する海洋ゴミやマイクロプラスチックなど、海で起きている問題を学びました。その後、従業員が会社近くの海岸に集まり、マングローブの茂みに不法投棄された家庭ごみや建設廃材など、合計1,600リットルのごみを回収。回収したごみはサステナブル・コーストラインズによって詳細に統計・分析されることで、それらの投棄をなくすための取り組みに役立てられました。この清掃活動は、2019年にも同じ場所で実施され、2020年以降は新型コロナウィルス感染予防の観点から実施されていませんが、ブラザーのリサイクルプログラムを通じた同団体への寄付は、現在も継続されています。
未来のゴミ削減をめざして
2021年、ブラザーインターナショナル(ニュージーランド)は、SDGsのマテリアリティ分析(自分たちにとってどれが重要な課題かを特定すること)を行い、自社事業との関連や、従業員の関心を考慮してごみの削減活動を優先課題の一つに設定します。過去2回の海岸の清掃活動によって多くのゴミを回収しましたが、ごみ削減の根本課題解決を目指し、2022年からサステナブル・コーストラインズの「Litter Intelligence」*3プログラムに参加することにしました。2022年から、ニュージーランドの海岸線に広がる300の調査地点のうち1つの公式なLitter Intelligence Monitoring Supporterとなりました。このモニタリング活動は、従業員ボランティアとともに年2回、現地サイトでごみを収集・分析し環境省にレポートを行うものです。これにより、地域の枠にとらわれない、国レベルのゴミ削減対策に貢献することができるようになりました。持続可能な社会の実現に向けたこの挑戦はこれからも続いていきます。
SDGs目標4「質の高い教育」には、"すべての学習者が持続可能な開発を促進するために必要な知識と技能を習得することを確保する "というターゲット(4.7)が含まれています。さらに、SDGs目標14「水面下の生命」には、海洋生物多様性を保全し、"あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する "というターゲット(14.1)が含まれています。ブラザーは、環境教育プログラムや啓発キャンペーンの支援、従業員による清掃活動やモニタリング活動への参加を通じて、海洋廃棄物を削減し、SDGsの実現に貢献していきます。
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