2022.12.19
プロジェクトマネージャー 張 一華さんのSDGs
おにぎりアクション
2022.12.19
- #onigiri action
- #日本食で世界を変える



10月16日は世界食糧デー。これを記念して2015年から始まった活動があります。
「おにぎりアクション」。おにぎりの写真をSNSに投稿すると、アフリカ、アジアの子どもたちに給食がとどけられるというキャンペーン。どんなきっかけでこの活動が始まったのか、また、そのしくみについて、おにぎりアクションを運営しているNPO法人TABLE FOR TWO international のプロジェクトマネージャー 張 一華さんにうかがいました。
おにぎりアクションのしくみは?

「おにぎりアクション」は、おにぎりの写真を#onigiri action(必ず英語で)をつけてSNSに、もしくは特設サイトに投稿すると、投稿写真1枚につき5食分の給食をアジア、アフリカの子どもたちにとどけられるという仕組みです。寄付は活動に協力いただいた協賛企業に担っていただいています。投稿するおにぎりは、自分でつくったものでなくても、スーパーやコンビニなどで購入したものでもOKです。
日本発のNPOとして、日本の食である「おにぎり」という名前を使っておにぎりを広めていきたいという思いがあり、「rice ball」ではなくあえて「onigiri」としています。
2015年のスタート時はSNSではなく、サイトへの投稿で寄付が届けられるしくみでした。すると、若い学生の間から#をつけて投稿することやSNSを利用することなどのアイディアが出、翌年から現在の形になりました。
すると、家で食事を作る主婦やお母さんたちからも大変共感をいただき、「普段の食事を、ごはんからおにぎりにかえるだけで、誰でも社会貢献に参加できるんだ」と輪がひろがっていったんです。
広がるおにぎりアクション

2015年のスタートから昨年(2020年)までの6年間で、累計100万枚の写真が投稿され、およそ540万食の給食がとどけられました。
日本だけでなく、海外からの投稿も増えています。昨年(2020年)は31か国から投稿がありました。海外に駐在している日本人の方が「日本にはおにぎりという食があって、この写真を投稿するとアフリカ、アジアの子どもたちを救えるんだよ」と周りの人たちに伝えて輪を広げてくれています。実は今、アメリカでも「onigiri」が日本食の中でちょっとしたブームになっていて、「食育」の一環としてオンライン講座でおにぎりの握り方を学ぶ授業もあるんですよ。「おにぎりアクション」を始めて7年目。少しずつ海外にも「onigiri」というワードが広がりつつあると感じています。
おにぎりに込めた思い

わたしたちTABLE FOR TWOは、世界の食の問題を解決することを目標に、日本でスタートしたNPO法人です。ですから「日本の食」で世界を変えるようなアクションをしたい、という強い思いがありました。おにぎりには、誰もが小さい頃に誰かに握ってもらった記憶だとか、遠足や運動会で食べたとか、楽しい想い出がありますよね。老若男女、世代を問わず親しみやすいし、温かい想い出と一緒に、愛情も込めやすい食べ物だと思うんです。誰かのために握る機会もある食べ物だからこそ、そこにアフリカ、アジアの子どもたちへの思いも込めていただきやすいんじゃないかなと考えて、おにぎりにしたというのがあります。
それに、おにぎりって、とてもアレンジしやすい食べ物。握った人によって形が違うし、もちろん、味も見た目もバリエーション豊かですよね。これも大きなポイントだと思います。インスタグラムなどを#onigiri actionで検索してもらうと、シンプルなものから「映える」ものまで、ホントにいろいろなおにぎりがあって楽しくなります。
私は、個人的にですが初めて田植えに挑戦しました。今年はぜひ自分で育てたお米を使っておにぎりをつくってアップしたいなと考えています。
TABLE FOR TWO international
プロジェクトマネージャー 張 一華さん


この取り組みのSDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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