2024.03.01

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 社会貢献プロジェクト「ドルフィンズスマイル」担当 須賀 綾乃さんのSDGs

スポーツ社会貢献プロジェクト

スポーツの持つ力に着目し、地域とともにSDGsに貢献する「スポーツSDGs」。その動きは世界的な広がりを見せています。
名古屋市のプロバスケットボールクラブ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズが2020年からスタートさせた社会貢献プロジェクト「ドルフィンズスマイル」の活動について、担当の須賀 綾乃さんにうかがいました。

地域社会貢献活動「ドルフィンズスマイル」

名古屋ダイヤモンドドルフィンズが、地域社会貢献活動「ドルフィンスマイル」をスタートさせたのが、2020年9月。その年の12月には、日本のプロスポーツのトップリーグ所属クラブとしては初めて、国連から「スポーツ気候行動枠組み」(グローバルスポーツ界が一丸となって気候変動問題に取り組む)の団体として認証をうけました。
スタート時からの取り組みとして、ホームゲーム時に環境に配慮したカップなどを提供し、今では9割以上の店舗に脱プラスチックに賛同して、協力をいただいています。また昨シーズンからは、選手のプロデュース弁当にサトウキビの搾りかすからできた「バガス容器」を使用しています。会場にお越しいただいたファンのみなさんに、知らない間に楽しみながら、社会貢献活動に参加できるというしくみを整えていく3年間でした。

子どもたちのためのCOCOプロジェクト

須賀 綾乃さん

昨年からは、さらに子どもたちの支援に特化した「COCO(ここ)プロジェクト」を始めました。「ここ(COCO)ろ」と「ここ(COCO)ろ」の結び付き、ドルフィンズが子どもたちにとって「こ(CO)こ(CO)ちいい風」となる存在でありたいという思いが込められています。11月の児童虐待防止月間には、オレンジリボン活動として、チームスタッフがオレンジリボンを着用して試合に臨み、名古屋市の優良NPO団体CAPNA(子ども虐待防止の民間団体との連携を行っている)や、チャイルドラインあいち(22年にわたって子ども専用の相談窓口チャイルドラインを開設)と連携して、お客様に向けた啓発活動のブースなどを出店しています。また今シーズンの開幕戦から「ドルフィンズ米」募金を実施。これを元手に田んぼの一区画を購入して、愛知県内の米農家とともに米をつくり、子ども食堂に新米を届ける活動を始めています。オフシーズンの5月に津島市の田んぼで選手とともに、支援者のみなさんと田植えを行いました。9月下旬に稲刈りをし、シーズンの始まる前に子ども食堂に新米をとどける予定です。

オフコートでも全力を尽くす!

青木 裕典さん

「ドルフィンズスマイルは、オフコートでも全力を尽くします」というスローガンを掲げています。ドルフィンズの選手たちは、みなさんの想像以上に積極的に活動に参加してくれています。社会貢献活動のほとんどに選手たちの協力があるというのは、他のクラブでもなかなかないことだと思います。例えば、児童養護施設を訪問した選手から、「何か寄贈できないか?」と発言があったり、選手自ら企画を提案してくれたりすることも多いです。練習後に疲れていても、SNSでの動画配信や啓発活動など、選手自身の発信力を生かして名古屋の課題解決に積極的に取り組んでくれて、本当に頼もしいです。

取材先

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 社会貢献プロジェクト「ドルフィンズスマイル」担当 須賀 綾乃さん

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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