2024.04.19

TerrUP(テラップ) 代表 村上 勇一さんのSDGs

日本初!割りばしでテーブル

わたしたちが使っている竹の割りばし。年間どれくらい廃棄されていると思いますか?
なんと……およそ43億膳!!
そんな竹の割りばしを再利用して、素敵なテーブルを作ろうと考えた人がいるんです。
京都にある「TerrUP(テラップ)」代表 村上 勇一さんに、お話をうかがいました。

竹割りばしで作るTAKEZEN TABLE

竹割りばしの黒っぽい煤竹と白色のものを組み合わせて、木目を表現しています。幾何学的なデザインで、材料が割りばしだと言わなければわからない仕上がりだと思います。天板のデザインは4種類。脚は鉄(アイアン)で、こちらも4種類(スクエア型、Z型など)を用意して、天板との組み合わせを自由に選んでもらえるようになっています。天板のサイズが3種類(400×600、600×1000、700×1200 単位はミリ)あるんですが、一番小さい400×600のサイズで625膳、つまり1250本の割りばしを使っています。今年(2023年)の8月31日にECサイトにリリースしたばかりです。

年間およそ43億膳も廃棄される竹の割りばし

村上 勇一 さん

大学卒業後4年間、鉄鋼の商社で営業マンとして働いていたんですが、もう一度勉強をしたいとイギリスのビジネススクールに留学したんです。ビジネスのトレンドとして、SDGsというのはあったんですが、実はその時はそこまで意識はしていませんでした。帰国して飲食店でアルバイトをしているときに、大量の割りばしが廃棄されるのを見て、「何かつくれないか」と考えたのがそもそものきっかけです。例えば、300席の飲食店でそこが満席になるとしたら、300膳×2で600本の割りばしが一晩で廃棄されることになります。しかし、木の割りばしは大手の製紙メーカーなどで紙へのリサイクルが確立しているんですが、竹の割りばしは確立されていませんでした。竹の割りばしからのアップサイクルを思いついても、僕自身がものづくりの経験がなかったので、職人さんについて1から指導をしてもらいました。最初はコースターやはし置きなどの小物をつくって、材料の癖をさぐるところから始めました。インパクトを残すためにはもっと大きなものを作らないといけないと考えて、今回テーブルに挑戦したんです。

社名「TerrUP(テラップ)」に込めた思い

売り出したばかり(2023年8月31日リリース)なので、まだ1件しか売れてはいません(笑)(※放送当時の情報です)
10月末からクラウドファンディングをして、購入のハードルが低いサイドテーブルやプランター台などを新商品として扱いたいと考えています。
社名の「TerrUP(テラップ)」は、ラテン語で地球を意味する「テラ」と「アップデート」の「アップ」を組み合わせた僕の造語です。地球を自分たちの商品でよりよい方向へアップデートしていけたらいいなと考えています。

取材先

TerrUP(テラップ) 代表 村上 勇一さん

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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