


在宅の障がい者や、高齢者の日常生活を支援する訪問介護の事業所と、サービスを利用したい人とをインターネット上でつなぐマッチングサイト「ふくはぴ愛知」が2023年10月末にスタートしました。
「ふくはぴ愛知」を運営する林 幸太郎さんと松元 拓也さんにスタジオにお越しいただきお話をうかがいました。
重度障がい者とヘルパー、運命?の出会い

林 幸太郎さん(左)と松元 拓也さん(右)
松元さんは、筋力が低下する難病「脊髄性筋萎縮症」。電動車いすで生活をしています。12年ほど前に起業し、Webデザインや動画、印刷物などを制作するほか、訪問介護事業などを手掛ける会社を経営しています。一方、林さんは、重度の訪問ヘルパー。松元さんが3年前に独り暮らしをすることになり、林さんが松元さんの担当になったことがそもそもの出会いでした。すぐに気があった2人は、一緒にゲームをしたり、アニメをみたり、肝だめし(笑)に行ったことも……。ヘルパーと利用者を超えた友情をはぐくんできました。
「ちゃんとほしい情報」を提供しあえれば

2人が開発した「ふくはぴ愛知」は、訪問介護の事業所とサービスをうけたい利用者とをつなぐシステムです。事業所は、ヘルパーが対応できる日時や地域、サービスの種類などを。一方、利用者は、自宅のエリアや希望の日時、ヘルパーへの要望などを登録します。お互いの情報を照らし合わせながら、条件にあう相手を探す、というスタイルです。対象は、愛知県内の事業所と利用者。利用料は無料です。100%の利用率を目指しています。事業所に属さない個人のヘルパー(フリーランスヘルパー)も、個人で登録できるようになっています。事業所を離れると、せっかくのスキルを発揮する機会が見つけにくくなってしまいますが、「ふくはぴ愛知」に登録すれば、フリーランスでも活躍可能。
利用者側も「今」「どこで」「何人」「どんな対応が可能か?」がすぐに把握できる、そんな情報が提供してほしかったのだといいます。
必要から生まれた画期的な取り組み

きっかけは、電話での雑談から。林さんがかねてから考えていた構想を松元さんに話したところ、「それ、面白いじゃん!」「それなら俺、作れるし、一緒にやろうぜ!」とすぐに乗ってくれました。松元さん自身も、マッチするヘルパーを探すのに苦労していたからです。松元さんは365日24時間の支援が必要で、それには7~8人での支援体制を組まなくてはなりません。急に都合が悪くなって、来られなくなった人の穴埋めなども大変で、これまでは自分自身で事業所に一軒一軒電話をして内容を聞いて…また別のところを探して…という方法をとっていました。愛知県内には、2500社近くの事業所がありますが、ネット上の情報だけでは、事業内容まではわからないのが現状でした。また事業所側にも、利用者がどこで、どんな支援を求めているのか、情報がなかなか届かないということもありました。そんなあれこれを解決したいと開発された「ふくはぴ愛知」はまだスタートしたばかり。まずは知名度をあげ、サポートするひともされるひとも、「とりあえずふくはぴ愛知にアクセスしよう」と思ってもらえるサイトをめざしています。
「ふくはぴ愛知」 松元 拓也さん、林 幸太郎さん


この取り組みのSDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

Brother presents Music Earth
今、世界では温暖化、貧困、格差社会…様々な地球規模の課題があります。
これからの「地球」の為に、今、私たちにできる事は一体何なのでしょうか?

毎週月曜 19:30 -19:55
FM AICHIにて放送中