2024.05.17

日本財団電話リレーサービス 広報チームディレクター 上村 麻子さんのSDGs

電話リレーサービス

2024.05.17

「電話リレーサービス」って知ってますか?聴覚や発話に困難がある人(以下、きこえない人)と、そうでない人(以下、きこえる人)との会話を手話や文字と音声を通訳し電話でつなぐサービスで、24時間365日利用できます。番組では、パーソナリティが実際にサービスを体験。具体的なやり方やサービスの内容について、日本財団電話リレーサービス 広報チームディレクター 上村 麻子さんに詳しくうかがいました。

電話リレーサービスならいつも使う電話の会話と変わらない

「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話をすべて通訳いたします。よろしくお願いします」と、通訳オペレータが間に入り、手話か文字を音声に通訳して会話を橋渡し。
実際には、通訳オペレータの声をきいて話すことになりますので、きこえる人にとっては、日常使う電話と何ら変わらずやりとりすることができます。きこえない人にとっては、これまで利用することがなかった電話(どうしても必要な時は、そのつど人に頼んでかけてもらわなくてはいけなかった)を気兼ねなく使うことができるようになりました。

2021年7月から公共のインフラに

サービス公式キャラクター リレーちゃん

2020年6月に「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が制定され(同年12月1日施行)、公共インフラとしての電話リレーサービスが制度化されました。電話リレーサービスの提供はこの法律に基づき、わたしたち日本財団電話リレーサービスが提供機関として総務大臣から指名を受けて、業務を行っています。公共インフラとしてのサービスになったことで、24時間365日使っていただけるようになりました。もちろん110番や救急車の要請など、緊急通報時にも対応しています。
公共インフラとしてのサービスですから、きこえる人も利用の対象です。きこえる人は利用するために登録する必要はありません。ただしきこえない人や発話が困難な人は、あらかじめ登録が必要です。現在(2023年12月時点)およそ14000名の登録、そして1日およそ1200件の通話があります。

電話リレーサービスの専用番号は050から…

上村 麻子さん

電話リレーサービスには、050から始まる電話リレーサービス用電話番号があります。きこえない人が利用登録すると、一人ひとりがそれぞれ番号を取得し、その番号で電話をかけたり受けたりすることになります。あらかじめきこえない人の050から始まる電話番号を知っていれば、きこえる人からきこえない人への電話や、折り返しもできますし、通訳を介する特徴以外は、一般の音声電話と同様に考えていただければと思います。
他にも例えば、飲食店や小売店、病院などへ、きこえない人がこの050からの番号を使って電話をかける場合は、先ほど体験してもらったように「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております……」と最初に必ず通訳オペレータがこの言葉を伝える決まりになっています。きこえる人も電話リレーサービスの利用者です。一人でも多くのきこえる人に「電話リレーサービス」を知っていただきたいです。通訳を介した電話がかかってきたときには、どうぞ一般の音声電話と同様に対応してください。みなさんにそのように使っていただくことで、公共インフラとしての「電話リレーサービス」をよりよいものに育てていければと願っています。

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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