2024.07.02

株式会社IKUSA あそび防災プロジェクトリーダー・防災士 五十里 航さんのSDGs

「あそび防災プロジェクト」~防災クイズに挑戦!

2024.07.02

「いざ」に備える「防災」の知恵や知識をクイズや運動会などの「あそび」やイベントを通して楽しく伝えたいと活動している「あそび防災プロジェクト」。これまで250件以上の防災イベントをプロデュースしています。
前回にひきつづき、プロジェクトを運営している「株式会社IKUSA」のあそび防災プロジェクトリーダーで、防災士でもある五十里 航さんに、「防災」の知識や備えておくべきグッズなどについて、実際にイベントで伝えているようにクイズ形式で教えていただきました。

防災クイズ~地震について初級編より~

第一問:家にいて大地震が起きました。まだ揺れはおさまってはいませんが、最初にガスの元栓を閉めにいきました。〇か×か?  
正解は×。ガスの元栓を閉める、ドアや窓をあけるといったことがいわれますが、実は震度6~7クラスの大地震が来たときには、全く動けないし何もできません。まずは自分の身の安全を確保するのが第一。机の下などに身体を隠して、揺れがおさまるのを待つのが最善です。机まで遠かったりするときは、無理に机まで移動せず、その場にしゃがんで頭を隠すのが大切です。
第二問:地下鉄に乗っているとき、大地震が起きました。立っていたので車両の中央に移動しました。〇か×か?  
正解は〇。地震の揺れを感じたら、立っているときは窓ガラスから離れてください。中央によって手すりやつり革につかまり、揺れと急ブレーキに備えることが正解です。

防災クイズ~防災グッズ編より~

五十里 航さん

第一問:必ず備えておいていただきたいのは、簡易トイレ。大人ひとりあたりだと最低何回分の備えが必要だと思いますか?
正解は、約27回分。みなさん普段の生活を振り返っていただきたいんですが、1日に4~8回はトイレに行っているんです。防災のためには、3日分は備えておいていただきたいので、それにプラスαで27回分あれば安心かなというところです。
第二問:(A)普段備えている乾物、(B)冷蔵庫内の生鮮品、(C)レトルト食品などの非常食、これらの災害時に非常食を食べる順番は?
正解は、(B)⇒(A)⇒(C)の順です。これは日持ちする順でもあります。食料も、普段から少し多めに食材、レトルト食品などを買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておくこと(ローリングストック)を意識しておくといいと思います。

持ち出し用の防災リュックに用意しておきたい

防災リュック間違い探しゲームの様子

まずはスリッパ。災害時はいろんな破片などが周りに落ちていて、ケガの危険がありますし、避難所内を土足で汚さないためにも、ぜひ用意しておきたいですね。それから、ラップフィルム。これはいろんな用途に使えるんです。例えばお皿の上にラップを敷くことで洗わずに何度もお皿を使えますし、ケガをしたときにラップで添え木を巻いたり、ラップにマジックで文字を書いて掲示板がわりに貼っておくといった使い方もできます。最初は「生き延びるため」のグッズが優先ですが、日にちがたつにつれ、ストレスが溜まります。特にお子さんがいるご家庭は、お子さんのお気に入りのおもちゃや絵本など、ストレスを緩和できるものを用意しておくことは大切だと思います。そして、何よりこうした防災リュックを押し入れなどにしまい込むのではなく、持ち出しやすい玄関に備えておくようにしてくださいね。

取材先

株式会社IKUSA あそび防災プロジェクトリーダー・防災士 五十里 航さん

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「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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