名古屋の鶴舞公園で「名古屋ビーガングルメ祭り」が2024年5月12日に開催されます。ビーガンとは、肉や魚、乳製品、卵などの動物性食品を一切食べず、レザーや羽毛のような動物由来の製品も消費しない人、またそのライフスタイルのこと。日本最大級のビーガングルメ祭りを主催する、株式会社veg works(ベグワークス) 代表取締役の吉田 光佳(みつよし)さんにお話をうかがいます。
※2024年の名古屋ビーガングルメ祭りは終了しています。
日本最大級のビーガングルメフェス

日本全国から集まった100%植物性のグルメや衣料、コスメ、雑貨などのブースが並ぶグルメフェスティバル。2011年から開催し、現在では東京・名古屋・京都会場で春と秋にそれぞれ開催しています。今回の名古屋では、東海地方のVEGAN・ナチュラル志向の飲食店の他に、東京で人気のVEGAN飲食店、京都で人気のVEGAN飲食店、それから、持続可能な社会のために、プラントベース食品に取り組む企業のブースなど60店舗以上が並びます。なかなか東海地方以外のVEGANグルメを食べる機会はないと思いますので、この機会に関東や関西のVEGANグルメも堪能して欲しいですし、プラントベース(植物性主体)の商品を新たに開発した企業(キューピーや雪印)の新商品を試食・購入できるのも魅力です。プラントベースフードを食べたことがない人にも「まずは体験してみる」場になればと思っています。
イベントを通してまずはVEGANを知ってほしい

私がVEGANになった15年ほど前、「私はVEGANです」というと、「変な宗教に入ってるの?」と言われるくらい変人扱いで、肩身の狭い思いをしていました。その頃はまだ「VEGAN」という言葉もあまり使われておらず、当然、VEGANの飲食店はほとんどなく、食材も一部の専門店で買うくらいしか選択がありませんでした。VEGANの選択肢をもっと世の中に増やしたい、広めたい。その為に自分に何ができるか?と考えた時に、「イベントを通して、まずは体験してもらうことが効果的なのでは?」と、当時住んでいた名古屋から、ビーガンフェスを始めることにしたんです。すでに東京や京都では別の方たちがビーガンフェスを開催されていましたが、それぞれ京都は関西中心、東京は関東中心のブース出店でした。そこで私(名古屋)が、東京や京都でも開催することで、それぞれの地方のブースの誘致ができ、よりイベントを楽しめるのではと思い、会場を増やしていきました。
スタートから13年。VEGANを取り巻く環境の変化

吉田 光佳さん
「VEGAN」という言葉やライフスタイルが一般社会にも認知されるようになり、出店ブースや、来場者の質もかなり変わりました。スタート当時は、ナチュラル志向やマクロビオティック志向の健康食品店ばかりでしたが、現在は、VEGANの飲食店はもちろん、通常は普通の食事を提供しながらVEGANメニューもあるという飲食店などが増えました。これはインバウンドの影響が大きく、日本社会の食の多様性が重視されてきたからだと思います。企業からの出店も増えており、個人の飲食店などでは作れない技術を使ったプラントベース製品の向上は素晴らしいです。個人的に特に大きな変化を感じているのは、「味」。VEGANフード全体の味のクオリティは格段にあがりました。来場者に関して言えば、以前は健康を気にする30代以上の方が多かった印象ですが、現在は10代、20代と若い世代が増えました。きっかけは新型コロナウイルスの感染拡大。青春時代を規制の下で暮らさなければならなかった彼らは、その間に社会について考え、学校で教わる以上に自分たちでいろいろ調べ、自分たちの未来の為に、プラントベーススタイルを取り入れたいと考えるようになったのではないかと感じています。
株式会社veg works 代表取締役 吉田 光佳さん


この取り組みのSDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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