2024.08.30

「名古屋レインボープライド」 共同代表 樹梨杏さん、後藤 彩仁さん、Lyra-h.GrailさんのSDGs

名古屋レインボープライド

2024.08.30

6月は、「プライド月間」。アメリカをはじめ世界各地で、LGBTQ+の権利について啓発を促すさまざまなイベントが開催されます。「名古屋レインボープライド」共同代表の3人、樹梨杏(じゅりあん)さん、後藤 彩仁(あやひと)さん、Lyra-h.Grail(ライラグレイル)さんにスタジオにお越しいただき、6月15日に名古屋市の栄で行われる「名古屋レインボープライド」の内容を中心にお話をうかがいました。
※2024年の「名古屋レインボープライド」は終了しています

共同代表3人のそれぞれの「想い」

左から樹梨杏さん、後藤 彩仁さん、Lyra-h.Grailさん

Lyra-h.Grailさん:ドラァグクイーンとして共同代表をしていますが、派手な見た目には賛否両論あります。でも、そういった見た目で判断されない社会にしたいという想いでこの活動をしています
樹梨杏さん:世の中にLGBTQの存在を示すパレードってすごく勇気がいることだと思います。わざわざ表明をせず静かに暮らしたい人もたくさんいるし、私自身もそうでした。でも、声をあげてくれた先代の方たちのおかげで、少しずつ偏見が減ったり条例ができたりして変わってきたのも事実。私も私ができることをやっていきたいと活動しています
後藤さん:13歳の時に自身がセクシャルマイノリティだと自覚したんですが、20歳になるまでそういった方と周りで出会うことがなく、できるだけ隠さなければいけないと過ごしてきました。すごく孤独で自己肯定感も低かったんです。だから、仲間もたくさん近くにいるよということを伝えたいし、私のような思いをしないでほしいとパレードにかかわることを決めました

日本で30年目。名古屋では12年目

もともとは1969年の6月、ニューヨークのストーンウォール・インというゲイバー(有色人種かつLGBTQの人々が集まる場所として知られていた)に、警察が取り締まりに乗り込んできたため、初めて暴動を起こしたことがきっかけだと言われています。その1年後、この事件を記念してゲイパレードが行われました。そこから全国、世界中に広がっていったという歴史があります。6月が「プライド月間」といわれるのは、このためです。
日本でのパレードは、ちょうど今年で30年目。名古屋では、2012年に「虹色どまんなかパレード」という名前でスタートしました。6回開催されたのちに、2019年から「名古屋レインボープライド」として、栄のオアシス21に会場を変えて開催されています。来場者も地元企業の賛同も年々増え、コロナ禍もあけた2023年にはパレードの参加者は1200人。来場者は53000人にもなりました。

パレードの合言葉は、世界共通「ハッピープライド!」

オアシス21という会場でやることで、LGBTQを全く知らない人にも知ってもらうことが大事だと感じています。中部電力MIRAI TOWERがレインボーカラーにライトアップされたり、このパレードのおかげで、会場であるオアシス21のトイレのピクトグラムが変わったりしたことも嬉しかったです。今年は、200人単位で6つのフロートに分かれて行進するんですが、一つひとつにテーマを定めて、それぞれで流れる音楽のジャンルも変えます。オアシス21をスタートして大津通を若宮大通まで南下し、折り返して久屋大通へと歩きます。昼間、みんなの前で歩くってすごく緊張するし勇気がいることですが、最初は小さかった声も、気分がどんどん高揚していくので、久屋大通まで来る頃にはめっちゃ声だしてます(笑)。
パレードに参加したい方は、当日、オアシス21の銀河の広場 本部ブースで申し込みを受け付けます。先着1200人です。パレードに参加できなくても、沿道から声をかけてもらうとすごく力になるので、ぜひお願いします。合言葉は「ハッピープライド」。世界共通です!

取材先

「名古屋レインボープライド」 共同代表 樹梨杏さん、後藤 彩仁さん、Lyra-h.Grailさん

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