3月8日は「国際女性デー」。SDGs達成目標のひとつとして掲げられた「ジェンダー平等」に対してますます関心が高まる中、様々なイベントも行われました。
国際女性デーの普及をはじめ、「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を推進し、活力ある社会実現を目指すプロジェクト「HAPPY WOMAN」の実行委員会委員長 小川 孔一さんに、国際女性デーの意義と日本での取り組みについてうかがいました。
ニューヨークの婦人参政権を求めたデモがきっかけ
「国際女性デー」は女性の社会参加と地位向上を訴える日として、1975年に国連が定めました。1900年代の初期、ニューヨークで起こった婦人参政権を求めるデモがきっかけとなって、この動きが世界中に波及しました。世界的に女性の経済的・政治的・社会的地位において「ジェンダー平等」を尊重していこうという記念日になっています。海外では、祝日にしていたり、女性をねぎらってプレゼントをしたりする国もあります。イタリアでは「ミモザの日」と呼ばれていて、男性が女性に黄色いミモザの花を贈ります。また、ミモザの花束は女性の強さや団結のシンボルにもなっていますので、女性同士で贈り合ったりもします。
われわれ「HAPPY WOMAN」も黄色をテーマカラーにしていますが、「女性は太陽であり光である」という意味も込めています。
日本では「HAPPY WOMAN FESTA」を開催
日本では、われわれ「HAPPY WOMAN」が、「HAPPY WOMAN FESTA」を開催しています。世界的に見てもかなり大規模なイベントだと思います。女性だけでなく、男性も含め全ての人と女性のライフデザインを考えていこうと、セミナーやワークショップを展開しています。3月8日には「国際女性デー表彰式」として、SDGsに貢献していたり、社会活動をしていたりする女性を表彰するイベントも開催しています。
「HAPPY WOMAN FESTA」も今年(2022年)で6回目。全国16の都府県で行われました。愛知県では、ジェイアール名古屋タカシマヤと星ヶ丘テラスで開催。近隣学生との音楽コンサートや女性起業家によるパフォーマンス、テーマカラー「イエロー」のファッションショー、SDGs推進を目指す企業などが出展するマルシェなどが開催されました。
いつか声高にジェンダー平等を訴えなくてもよい日が
2015年にSDGsが国連で採択された年から準備をはじめ、2017年にHAPPY WOMANを立ち上げました。当時はまだ国際女性デーに対する認知度はゼロでした。この6年間でジェンダー平等という言葉がようやく認知され、コロナ禍でテレワークが導入されて働き方が見直されるようになって、改めて日本全体でジェンダー平等を重要視するようになってきたなと実感しています。イベントへの協賛や寄付を申し出てくださる企業もぐっと増えてきました。やはり地方の方がジェンダー格差は大きいと感じていますので、今後、2030年までに全国47都道府県での国際女性デーのイベントを開催し、みなさんに「国際女性デー」を知っていただき、ジェンダー平等を考えるきっかけづくりをしていきたいと考えています。
そして、いつかこのイベントを開催しなくてもよくなる日が来ればいいなと思っています。「国際女性デーが特別な日ではなくなる」それが一番の目標です。
HAPPY WOMAN 実行委員会 実行委員長 小川 孔一さん
この取り組みのSDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。
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