2025.09.02

「One Dining Table FES. 2025」実行委員長 加藤 紀昭さんのSDGs

みんなでいただきます!~子ども食堂・食育のファミリーフェス開催~

2025.09.02

子ども食堂の数は全国で年々増えています。NPO法人子ども食堂支援センター「むすびえ」の調査によると、昨年2024年12月の時点で、1万866か所。これは、全国の公立中学校の数を上回る数だそうです。
5月18日(日)に、栄のオアシス21で、子ども食堂・食育のファミリーフェス「One Dining Table FES. 2025」が開催されます。実行委員長の加藤 紀昭(きしょう)さんにスタジオにお越しいただき、お話をうかがいました。
※「One Dining Table FES. 2025」は、終了しています。

「食」を通して学びも届ける

加藤 紀昭さん

私自身も名古屋市昭和区の滝川町で「だんらん食堂」という子ども食堂の運営に携わっています。仲間が運営しているカフェを開放して、月に1回、第3火曜日に子どもたちにお弁当をふるまっています。だいたい毎回100食くらい。運営に携わって、今年でちょうど4年になります。
子ども食堂にもいろんなスタイルがあると思いますが、我々は「食育」を通じたアフタースクールのような感じで活動しています。例えば、友人の農家とZOOMをつないで、自分たちが今食べているお米や野菜を絡めたクイズを楽しんだり、「餅つき」などの食の行事を開催したり。近くの南山大学、中京大学の学生さんたちにも関わってもらっているので、留学生もときどき遊びにきてくれるんです。さまざまな国と日本の食文化の違いの話も子どもたちは興味を持ってくれますね。

みんなでひとつのテーブルを囲み一緒に「いただきます」

「One Dining Table FES.」は、NPO法人One Dining Tableと有志によって開催されるイベントで、今年で3回目。名古屋市栄のオアシス21で行います。みんなで一緒にひとつのテーブルでご飯を食べたら仲良くなるじゃないですか。そのテーブルが大きければ大きいほうがいいし、テーブルを囲む人数も多いほどいい。それが楽しい、笑顔がいっぱいなイベントです。今年は、カンボジアの子どもたちともZOOMでつないで、日本の子どもたちと一緒に「いただきます」をします。仲間に歯科医がいるんですが、彼がカンボジアに何度か足を運んで子どもたちの歯科検診をしているんです。もちろん子ども食堂らしくお弁当も振る舞いますし、ステージを組んで子どもが活躍できる場所(ダンスや歌の披露)もつくります。また、キッザニアのようにさまざまな企業に協力いただき、子どもたちがいろいろな職業体験もできるようにします。協力いただく企業が13社で、名古屋市内で活動する12の子ども食堂に参加いただく予定です。(収録時点の数字です)

子どもと縁遠かった人たちもどんどん巻き込みたい

4年間子ども食堂をやってきましたが、我々も含めてどの子ども食堂も、抱える問題が周知されていないんです。認知度も低いため、フェスを開催することで、子ども食堂の認知度を高めたいんです。子どもたちの参加を増やし、そして子ども食堂同士のネットワークも広げたいと思っています。
過去2回のファミリーフェスの開催で、子どもたちのたくさんの笑顔に出会えて、手ごたえは感じています。今年は、マルシェやキッチンカーなどの飲食できるスペースをつくってお酒も飲めるようにします。この売上の一部を子ども食堂の運営に回させていただくんですが、子どもと接点のなかった大人たちにこそ、関わってもらいたいなというのが、意図にあります。今年はまだ無理ですが、例えば、ホストの方に来てもらってお酒を売ってもらって、その売り上げが子ども食堂に…みたいな構図もおもしろいな…と(笑)子どもや子ども食堂とこれまで縁遠かった人たちも、どんどん巻き込みたいなと思っています。みんなで「いただきます」をしたいんです。

取材先

「One Dining Table FES. 2025」実行委員長 加藤 紀昭さん

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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