2025.11.11

「ふくはぴ愛知」松元 拓也さん、林 幸太郎さんのSDGs

ふくはぴ愛知・その後 part2 在宅向け訪問サービスの体験交流会

2025.11.11

在宅の障がい者や高齢者の日常生活を支援する「訪問介護」の事業所やフリーのヘルパーと、サービスを利用したい人とをインターネット上でつなぐマッチングサイト「ふくはぴ愛知」。
8月9日、10日の2日間、「ふくはぴ愛知」主催の在宅向け訪問サービスの体験交流会が「あいち健康プラザ」で開かれます。「ふくはぴ愛知」を立ち上げた松元 拓也さんと相棒でマネージャーの林 幸太郎さんにスタジオにお越しいただき、お話をうかがいました。(イベントは終了しました)

※「ふくはぴ愛知」活動の内容は、6月30日放送のpart1を参照ください
ふくはぴ愛知・その後 part1 松元さん本を出す!

在宅向けの訪問サービスの内容をわかりやすく

「脊髄性筋萎縮症」という難病をもっている松元さん。今は、訪問介護や訪問看護、訪問診療など、さまざまな環境をよい形で整えることができていますが、ここまでくるのに実は16年もかかったのだそう。高校を卒業した18年ほど前、在宅での生活を送ることになった時は、在宅向けの訪問サービスにどんなものがあるのかさえ、よくわからなかったといいます。「訪問サービスってすごく閉鎖的なサービスなので、その内容を知ることがなかなか難しくて。自分で情報を収集して、ひとつひとつ調べながらやっていくのは、す~っごく大変でした」と松元さんは当時を振り返ります。それでも、今はインターネットもあるし、それなりに情報は集められているのだろうと思っていたところ、実際に学校や行政に聴いてみると、その現状が自分の卒業時とあまり変わっていないことに驚いたそうです。「これは何とかしたほうが、子どもたちのためにもなるな」と障がいをもつ子どもたちはもちろん、その家族、さらに介護を提供する側、事業所、相談員たちにもなるべく多くの情報を提供する場所が必要だと考えました。

「見学」できない訪問サービスを直接「体験」してもらう

イベントの体験交流エリアでは、訪問サービス(入浴、リハビリ、診療、歯科、マッサージ、美容など)を行っている各事業所のブースを設けて、直接相談するだけでなく、サービスの内容を体験してもらうことができるようにしました。
通常、施設は見学ができますが、訪問サービスは見学ができないため、ここが一番のポイントだと林さんは言います。
さらに、直接「相談」できることも貴重な機会です。相談員を通して、ある程度サービスの内容を決めてからというのが通常のやり方ですから「どんなサービスがあるんだろう?」と漠然と選択肢をひろげて直接相談できることは、サービスを受ける側と提供する側、両方の可能性が広がるのです。

ふくはぴんち~在宅向け訪問サービスの体験交流会~

松元さんの想いが通じて、同じく「熱い」想いで参加してくれる事業者や協力者が集まりました。ステージエリアでは、豊富なゲストを迎えての講演会やトークセッションが予定されています。乙武 洋匡さんやOriHimeという分身ロボットの開発者として知られる吉藤 オリィさんの講演。お笑いタレント「マッハスピード剛速球」のさかまきさん(松元さんは大親友だそう)、介護タレントの西田 美歩さん、元俳優で現介護職員の岩佐 真悠子さんなど、介護芸能人のみなさんとのトークを通して介護の情報を共有していきます。まずは第1回目を成功させ、今後もこの「ふくはぴんち」がつづいて全国各地に広がればうれしいと、松元さん、林さんは意気込んでいます。

取材先

「ふくはぴ愛知」松元 拓也さん、林 幸太郎さん

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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