世界各国・地域の活躍する女性監督による作品や女性に注目した作品を集めた、国内唯一の国際女性映画祭「あいち国際女性映画祭2025」が、今年もウィルあいちとミッドランドスクエアシネマで開催されます。
今年で30回を迎えるということで、力の入った特別企画や見どころを、先週に引き続き、あいち国際女性映画祭のディレクター 木全 純治さんに、期間内に行われる国際交流企画について、イベントディレクターで、名古屋国際工科専門職大学教授 佐藤 久美さんにスタジオにお越しいただき、お話をうかがいました。(イベントは終了しています)
※パート1はこちらから
「あいち国際女性映画祭2025」パート1
世界初公開作品2本・日本初公開作品5本の充実ぶり
今年は国内外からの招待作品が24本。国内コンペティション作品として18本の計42作品を上映します。そのうち世界初公開は2本、日本初公開は5本です。初公開作品がこんなにそろうのは、対外的にも大きな映画祭として認められる規模ということでうれしいです。
初公開作品の中で特におすすめが『済州島四・三事件 ハラン』(韓国・2025)のほか、『金子文子 何が私をこうさせたか』(日本・2025)、『ザ・ティーチャー』(イギリス/パレスチナ/カタール・2025)の3本です。(『済州島四・三事件 ハラン』は前回の放送をご覧ください)
『金子文子 何が私をこうさせたか』は、関東大震災後、大逆罪でパートナーの朴烈とともに逮捕された金子 文子が、刑務所に入れられてから自死に至るまでの121日を文子側から描いたドラマです。監督の浜野 佐知さんはこれまで100本くらい作品を作っているんですが、成人映画をずっとつくられていて、一般映画として6作目となったのがこの作品。力作です。
『ザ・ティーチャー』は、緊張状態がつづくパレスチナの学校で働く教師を主人公にしたドラマで、9月13日からはじまる『国際芸術祭「あいち2025」』とのコラボ企画。ディレクターのフール・アル・カシミさんから紹介していただいた作品ですが、アラブ首長国連邦出身の彼女の鑑識眼のすばらしさに感心しました。いずれも見逃せない作品ばかりです。
国際交流企画も今年はさらに充実
映画祭ではこれまで、名古屋難民支援室と共同で国際交流企画を毎年行ってきました。
日本に住むクルド人家族やミャンマー人家族など難民として生活している人たちの映画を上映して、シンポジウムを開催してきましたが、今年は『永遠の故郷ウクライナを逃れて』(ポーランド/ウクライナ/フランス・2023)を上映します。監督は、ポーランド人のマチェク・ハメラさん。ハメラさんは、ウクライナにロシアが侵攻するとすぐに自分でバンを購入して、ウクライナから避難したい人たちを自らボランティアで何度も往復して運ぶんです。その車の中でウクライナ人の家族が、自分たちの物語や故郷への愛を語る様子を撮影してドキュメンタリー映画にしたものです。もちろん許可を得てのものですが、ウクライナの人たちが自分たちの声をもっと世界に届けてほしいと積極的に話していく様子がとても印象的です。
上映後のシンポジウムのゲストも魅力的な方ばかり
佐藤 久美さん
「ウクライナからの声:避難民とともに歩む日本」と題して映画上映後に、シンポジウムを行います。ゲストに、名古屋難民支援室のコーディネーター 羽田野 真帆さん、日本ウクライナ文化協会 理事長の川口 プリス・リュドミラさん、名古屋市観光文化交流局 国際交流課のサムソノバ・テチアナさん、そして中日新聞編集局 社会部でウクライナ避難民にインタビューをして何本も記事を書かれている片岡 典子さんをお迎えして、避難民の現状や支援のあり方について会場の皆さんと一緒に考えたいと思っています。進行役は、当映画祭イベントプロデューサーの私、佐藤 久美がつとめます。
実は、テチアナさんは、ウクライナから名古屋を目指して避難されてきたんです。彼女は英語ができたので、名古屋にいらっしゃるウクライナの人たちとの通訳をお願いしていたんですが、それから日本語を一生懸命勉強して、今は通訳なしで日本人とウクライナの人たちとの間に立ってお仕事をされています。お役所のいろいろな文書も読みこなしていらっしゃいます。とてもチャーミングな方ですよ。気になる「なぜ、名古屋を目指したのか?」については、当日のシンポジウムの会場でぜひ聞いていただきたいです。
あいち国際女性映画祭ディレクター 木全 純治さん、イベントディレクター 佐藤 久美さん
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「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。
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