今年7月、「ラムサール条約第15回締約国会議(COP15)」が、ジンバブエのヴィクトリアフォールズで開催され、名古屋市が、新たに取得した「湿地都市認証」の授与式に参加しました。
先週(9月29日放送回)は、名古屋市からのメンバーの一人として参加した、NPO法人 藤前干潟を守る会の岸 晃大さんにお話を伺いましたが、今回は、岸さんと一緒に参加した、同じく本会のユースメンバーである、大学院生の西 亮憲(にし あきのり)さん、高校生の中田 葉悠(なかた はゆ)さんにもスタジオにお越しいただき、お話を伺いました。
※パート1はこちらから
「COP15で名古屋市が湿地都市認証を取得」 パート1
藤前干潟を守る会に参加したきっかけ
(上)西 亮憲さん (下)中田 葉悠さん
「昔から鳥が好きで、渡り鳥が来る藤前干潟によく行っていました。大学に入って先輩から藤前干潟で活動しているNPO法人があると聞いて参加するようになりました」と西さん。一方、高校1年生の中田さんは「昔から海と海の生き物、特にシャチが好きで、よく名古屋港水族館に通っていたんです。そこで『ガタレンジャーJr.(ジュニア)』のちらしを見つけたのがきっかけです」と話します。『ガタレンジャーJr.』とは、小学校4年生から中学校3年生までの子どもたちが、干潟に実際に入って、干潟について学ぶというプログラム。かねてからフィールドに出たいと思っていた中田さんは、何度も藤前干潟に入ったり、生き物に触れ合ったりすることで、興味がますます沸いたのだと言います。
今回、COP15での認証授与式に参加するにあたり、名古屋市からの呼びかけで特別にNPO法人 藤前干潟を守る会で活動しているメンバーも同行できることに。「ぜひユースメンバーから」と募集をし、二人が参加することになりました。国際会議への参加はあこがれだったという西さん。中田さんは、中学生の時、名古屋市のプログラムでオーストラリア、藤前干潟を守る会で韓国を訪問した経験から、現地の人たちとの交流の大切さを感じており、今回も新たな学びが得られるチャンスだと応募したそうです。
サイドイベントで藤前干潟での活動を発表
発表の様子
今回のCOP15のテーマは「Protecting wetlands for our common future(湿地を守ろう、わたしたちの未来のために)」。湿地は開発されやすいこともあって、過去数年間で急速に失われつつあります。そこで各国が、湿地を守るためにどうすべきか熱い議論が繰り広げられました。
本会議自体は各国の代表が話し合いを行いますが、その休憩時間や夕方の時間帯にサイドイベントが開催され、今回は「都市と湿地」をテーマに湿地都市認証を受けた都市がそれぞれ発表を行いました。3人は名古屋の代表として、藤前干潟での活動について発表しました。実際に発表するのは3人ですが、守る会で活動しているたくさんのユースメンバーと、世界に向けてどんなことを発信したらいいのか、事前にしっかり話し合って意見を集約したそうです。サイドイベントの中でも一番広い部屋で、100人以上が集まり、立ち見も出るほど大盛況だったそうです。
ユースという「継ぐ者」の存在の重大さを痛感
COP15への参加という貴重な経験をした3人に、それぞれ感想を伺いました。
中田さんは、「わたしたち『ユース』という存在がここで発表することに意義があるんだな、世代を継ぐってことが大事なんだってすごく実感しました」と話します。世界の取り組みや問題についてのさまざまな学びがあり、その内容を環境に興味のある人だけでなく、あまり興味がないという人にも伝えていく必要性を感じたそうです。さらに「実際に、藤前干潟は名古屋市民が全員でゴミを分別したから守られたわけですよね。その中にあまり自然に興味がない人だっていたはずです。でも、そういう人も一緒に巻き込まないと自治体、国全体で湿地を守ることって不可能だと思うんです。私自身、ユースという立場を生かして湿地の大切さを伝えていけたらいいなと思っています。」とも述べました。
西さんも同様の思いを抱いたようです。「今回、世界のいろいろな人と交流してみて、誰かひとりがアクションを起こしたり、頑張ったりしていても問題は解決できないんだなということを痛感しました」と振り返ります。だからこそ、今回生まれたつながりを大切にして、さまざまな国や幅広い年代の人たちと交流しながら、藤前干潟はもちろん、他の水環境の問題にも取り組んでいきたいと意気込みを語りました。
そんな若い二人の心強い感想をうけて岸さんは、「日本も高齢化が進み、これまで保全活動をしてきた人たちにも活動の限界を迎える時が来ます。しかし名古屋は学生も多く、比較的若い世代が関わりやすい環境にあります。今回学んだことをベースに、若い力を広げていきたいです。」と語りました。
NPO法人 藤前干潟を守る会 岸 晃大さん、西 亮憲さん、中田 葉悠さん
この取り組みのSDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。
Brother presents Music Earth
今、世界では温暖化、貧困、格差社会…様々な地球規模の課題があります。
これからの「地球」の為に、今、私たちにできる事は一体何なのでしょうか?
毎週月曜 19:30 -19:55
FM AICHIにて放送中

