「災害対応型ランドリー」って知っていますか?普段使っているコインランドリーが、災害時に一時的な避難場所として機能するというものです。
具体的にどんな風に活用できるのか、地域とどのように連携しているのか。災害対応型ランドリーを全国展開している、株式会社ジーアイビーの代表 鈴木 衛(まもる)さんに詳しくお話をうかがいます。
災害対策型ユニットを組み合わせたコインランドリー
「災害対応型ランドリー」とは、普段は地域のみなさんに利用いただいているコインランドリーを、災害が起きた時に一時的な避難場所として活用できるようにしたものです。
普段、LPガスを乾燥機の熱源にしているんですが、LPガスを使った発電機が置いてあったり、直接ガスコンロやガス炊飯器に接続できたりする設備を備えています。停電しても携帯電話に充電できますし、あたたかい食事を作って提供することもできます。「洗濯する場所」という考え方から「暮らしを支える場所」へ。コインランドリーの新たな役割を目指しています。現在(放送時点)、コインランドリーの店舗数としては、全国に365店舗ありますが、そのうちの256店舗が災害対応型として機能しています。
きっかけは2019年の台風15号での経験
鈴木 衛さん
2019年、台風15号が日本に上陸し、千葉県の広い範囲に甚大な被害を及ぼしました。停電があちらこちらで起きて、洗濯ができずに困った方が大勢いらっしゃいました。
我々のコインランドリー「ブルースカイランドリー」は幸いにも停電を免れ、そこに多くの方が押し寄せました。営業時間が23時までだったんですが、当時の防犯カメラを見ると、洗濯物を持った方がすごい行列を作っていたんです。スーパーやホームセンターの営業施設の駐車場に出店しているお店ばかりだったので、急遽24時間対応に切り替える許可をもらって、対応いたしました。この出来事をきっかけに「災害時にコインランドリーが地域のみなさまに貢献できるのでは?」と社内で声があがったんです。2019年以降にオープンした店舗はすべて災害対応型にしています。
自治体と提携して防災訓練や周知を展開
本社のある名古屋市はもちろん、最近では三重県の津市をはじめ、多くの自治体とも災害協定を結んできました。これは、災害時には店舗のガスコンロなどの災害キットを自治体に無償提供します、という協定になります。これらを使って各地の自治体と協力しながら防災訓練を店舗で行ったり、出店している商業施設とも連携して消防士さんを呼んだりして、「あ、ここはもしもの時の拠点になるんだ」と知っていただけるよう周知活動をすすめています。
また、LINEでお客様とつながっていて、登録会員が今67万人いらっしゃいます。いざという時には、それぞれのエリアの方に、こちらの災害対応型ランドリーにお越しくださいというご連絡が可能です。幸いなことに、まだこの災害対応型ランドリーが稼働したことはありませんが、「こういうところがある」という認識だけ持っておいていただければ、少しでも安心材料になるのかなと思います。
一方で、コインランドリー自体が多くの電力を使用します。そこで、我々は電力量そのままで基本料金を抑えるGIブレーカーを開発し、店舗に限らず企業などに提供して省エネに貢献する活動も行っています。
株式会社ジーアイビー 代表 鈴木 衛さん
この取り組みのSDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。
Brother presents Music Earth
今、世界では温暖化、貧困、格差社会…様々な地球規模の課題があります。
これからの「地球」の為に、今、私たちにできる事は一体何なのでしょうか?
毎週月曜 19:30 -19:55
FM AICHIにて放送中

