ブラザーは2008年、岐阜県および郡上市と、郡上市内のスキー場跡地など計3カ所を「ブラザーの森 郡上」とする協定を締結し、森林の復元を目指して地域社会とともに活動してきました。 毎年、春と秋に行われる「植樹ツアー」には、ブラザーの従業員とその家族が参加し、多様性に富んだ豊かな森の回復に貢献してきました。
2024年10月12日、「ブラザーの森 郡上」において、第29回目となる植樹ツアーが開催されました。今回はブラザーの従業員とその家族や、地元の郡上市などから約152人が参加。ヤマハンノキやコナラなど5種70本を植樹しました。
参加者は早朝からブラザーミュージアム発のバス2台や、自家用車で「ブラザーの森 郡上」に向かい、現地で郡上市役所、郡上森林組合、名古屋大学などの関係者、地元の森林ボランティアと合流。開会式ではブラザー工業社長の池田、郡上市の山川市長によるスピーチの後、名古屋大学の高野教授から、万が一スズメバチに遭遇した際の対処法がユーモアを交えて説明されました。
参加者たちは、苗木を植える「植樹コース」、植樹した苗木の生育を計測する「調査コース」、木の生育を妨げるツルや雑草を取り除く「保育コース」、地元ガイドの解説を聞きながら自然共生サイトに認定されたエリアを観察する「自然観察コース」の4コースに分かれて活動を始めました。
<植樹コース>
植樹コースには、社長の池田が初参加し、山川郡上市長とともに植樹。一緒にくわを振り、ヤマハンノキやコナラを植えました。そのほか、ブラザーの従業員が家族や同僚で協力して土を掘り、植えた苗に水をあげる姿があちこちで見られました。
<調査コース、保育コース、自然観察コース>
調査コースには名古屋大学の高野教授が参加されました。高野教授や名古屋大学の学生の指導のもと、ブラザーの従業員が植樹した苗木の生育を計測。保育コースでは、はさみで苗木に絡みついたツルを切り剥がし、周りの雑草を取り除いて肥料を与えました。自然観察コースは2チームに分かれ、ガイドによる解説を聞きながら秋の野山で草花を観察。頂上の展望台まで登りました。
活動の後、参加者は郡上市の施設「清流長良川あゆパーク」に立ち寄り、名物である天然鮎の塩焼きや山菜入りのおにぎり、豚汁などで昼食をとりました。昼食後、従業員の子どもたちは地元の漁業体験である「鮎のつかみ取り体験」プログラムに参加。魚を素手で捕まえる貴重な体験を楽しんでいました。また隣接する「白山文化博物館」で、地元の自然や歴史に関する展示や、貴重な文化財を見学する従業員も見られました。
今後もブラザーは、「ブラザーの森 郡上」において、岐阜県や郡上市、名古屋大学と協力し、産官学連携での生物多様性保全活動に取り組むとともに、持続可能な地域づくりにも貢献していきます。
ブラザー工業は、岐阜県郡上市への支援に対し紺綬褒章を受章しました
第29回植樹ツアーに先だって、ブラザー工業は岐阜県郡上市への支援に対し、紺綬褒章を受章しました。これは郡上市内に3箇所ある「ブラザーの森 郡上」のうち、今回植樹ツアーを行った白鳥町のスキー場跡地への、バイオマストイレの整備を支援したことが評価されたものです。
2024年7月18日、ブラザーミュージアム(名古屋市瑞穂区)にて褒状の伝達式が行われ、郡上市の山川市長よりブラザー工業代表取締役社長の池田に褒状が授与されました。
紺綬褒章は、公益のため国や地方公共団体などに私財を寄附した個人・法人を対象とし、表彰されるべき事績の生じた都度、各府省等の推薦に基づき審査され、授与されるものです。(内閣府「勲章・褒章制度の概要」参照)
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