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ブラザーは、欧米をはじめとする世界の様々な国でレーザー方式のプリンターを販売し、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)から大企業まで幅広いお客様にご利用いただいています。
レーザープリンターは、“トナー”という様々な物質でできている色の付いた粉を、熱で紙に定着させることで印刷を行います。ブラザーでは高い印刷品質を安定して提供するため、各モデル専用に開発したカートリッジという専用容器にトナーを入れて販売。カートリッジは中身がなくなると新品に交換する必要があり、従来、使用済みのものはお客様に廃棄いただいていました。そこへ、お客様から「カートリッジを再生できないか」と強いご要望が寄せられ、この課題に取り組みました。
再生しやすいカートリッジを新開発
カートリッジ再生のご要望をもとに、環境への影響を考慮し、複数回の再生ができる耐久性を高めたトナーカートリッジを新たに設計しました。また、再生したカートリッジを新品同等の高品質でお届けするため、自動化システムを開発しました。
ノウハウを世界に展開
2004年、ヨーロッパからトナーカートリッジの再生を開始します。お客様が使用済みのカートリッジを無料で返送できる仕組みを作り、回収したカートリッジはスロバキアのブラザーの工場で再生します。そのノウハウやデータをイギリスのリサイクル・テクノロジーセンターに集積し、再生・リサイクル地域の拡大とともにブラジル、アメリカ、日本などに共有。世界へトナーカートリッジ再生の仕組みを広げました。
ニュージーランドでの取り組み
2008年から再生・リサイクルを開始したブラザーインターナショナル(ニュージーランド)では、お客様が再生・リサイクル製品回収用のバッグやボックスを取り寄せ、国内どこからでも無料で送れる仕組みを提供するほか、各地にある量販店やサービス代理店でも回収を行っています。これまでに回収した使用済みのカートリッジは、その99%※が再生またはリサイクルされています。
SDGs目標12「つくる責任つかう責任」には、持続可能な生産消費形態の確保を目指すなかで、“廃棄物の発生を、予防、削減、再生利用や再利用により大幅に減らす”ターゲット(12.5)があります。トナーカートリッジの再生やリサイクルは、家庭やオフィスの廃棄物を削減し、持続可能な社会の広がりに貢献しています。
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この取り組みの
SDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。
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