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低待機電力技術「グリーンスタンバイ」
一般的にテレビやエアコンなどの家電製品は、リモコンや本体のボタンで電源をオフにしても、コンセントからプラグを抜かない限り機能維持などのために少しずつ電気を消費しています。これを待機電力といいます。プリンターにも待機電力がありますが、このエネルギー消費をゼロに近づけたい。その目標に向かって、ブラザーは低待機電力技術『グリーンスタンバイ』を開発しました。
低待機電力を追求する
待機電力の大幅なカットを実現する「グリーンスタンバイ」。その設計のカギは、「機器の内部で電源オフ時の電気の流れを止める」というアイデアにあります。
その開発は、まずA3インクジェットプリンターのプロジェクトで始まりました。プリンターが電源オンの間、内部の「コンデンサ」※という部品にわずかな電気を蓄えておき、電源オフ時はその電気を使うことでコンセントからの電気を止め、待機電力を削減します。この実現にはまったく新しい基板の開発が必要でした。回路を一から設計し、部品もすべて選定し直しました。コンデンサへの充電回数が少ないほど消費電力は少なく、電源オフの時間が長いほど待機電力がゼロに近い状態を維持できますが、ユーザーが頻繁に電源をオン・オフすれば消費電力も増えてしまう点にも配慮が必要でした。そうして何度もトライアンドエラーを繰り返しながら、低待機電力・低消費電力を突き詰めていきました。
広がるグリーンスタンバイ
ブラザーのA3インクジェットプリンターから始まったグリーンスタンバイは、その後ブラザーのレーザープリンターにも展開されました。レーザープリンターでは「機器の内部で電源オフ時の電気の流れを止める」考え方を継承しながら、その仕組みをさらに発展させることで、コンセントからの電気を止め、待機電力を削減しています。
電源オン時の消費電力だけでなく、電源オフ時の待機電力も削減。少しでもCO2の排出を減らし、気候変動を抑制するために。持続可能な社会に向けたブラザーの挑戦はこれからも続きます。
SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」は気候変動とその影響を軽減するための緊急対策を求めています。ブラザーは製品の消費電力の削減によって地球温暖化への影響が大きいCO2の排出を削減し、気候変動の軽減に貢献します。
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