2023.5.19

第26回「ブラザーの森 郡上」植樹ツアーを開催しました

ブラザーは2008年、岐阜県および郡上市と、郡上市内のスキー場跡地など計3カ所を「ブラザーの森 郡上」とする協定を締結し、森林の復元を目指して地域社会とともに活動してきました。毎年春と秋に「植樹ツアー」として行われる植樹活動には、ブラザーの従業員とその家族が参加。多様性に富んだ豊かな森の回復に貢献してきました。



その植樹活動は、2020年からコロナ禍により休止されましたが、2022年10月に再開。翌2023年2月20日には、保全活動に関する協定をさらに10年延長しました。26回目となった今回も環境保全だけではなく、地域の方々との交流や、豊かな自然の恵みに触れる趣向も凝らし、ブラザーグループ従業員とその家族など約120人が参加しました。

2023年4月22日、今回も多くの参加者は2台のバスに分乗して「ブラザーの森 郡上」に出発。現地で郡上市役所、郡上農林事務所、地元の森林ボランティア、名古屋大学の関係者と合流しました。今回は従来からの「植樹」「保育」「調査」の3チームに加え、新たに、山菜採りを楽しみながら森の豊かな自然とふれ合う「森の恵み」チームを追加。4チームに分かれて活動を開始しました。

「植樹」チームは今回も、一度植樹をしたエリアに新たに継ぎ足して苗木を植える「補植」をしました。ミズナラ、ヤマハンノキ、ブナ、クリ、ウワミズザクラ、ケヤキの6種類、計60本の苗木を家族や同僚と植える姿が見られました。「保育」チームは、過去に植樹した木の生長を促すため、木の周りの雑草を取り除き、絡みついたつるを剥がしました。

植樹チーム

保育チーム

「調査」チームは、森づくりのコンサルティングを担う、名古屋大学大学院環境学研究科の先生や学生らの監督のもと、木に付いたタグを手がかりに生育具合の把握を行いました。そして今回新たな「森の恵み」チームは、地域のガイドの方に、草花や自然に関する解説を受けながら、持続可能な範囲を心がけて山菜を採っていました。

調査チーム

森の恵みチーム

午前中の活動を終えた参加者達は、地域の方々との交流を兼ねて現地で昼食をとりました。ロッジの前では豚汁やおにぎりが配られましたが、今回は初めて、山菜の天ぷらが振る舞われました。「山の恵み」チームが採った山菜を、地域の方々が大鍋で次々と揚げていきました。新鮮な山の恵みの美味しさに、参加者達はおかわりをするための長い行列を作っていました。

食後には地域の方による天然木によるスプーン作りのワークショップや、地域の方々や名古屋大学の先生による講演、トークセッションが開催され、参加者は紙やすりでスプーンを削りながら、森や河川、昆虫などの興味深い話題に聞き入っていました。

今後「ブラザーの森 郡上」では、一般の方も参加できる植樹ツアーの仕組みづくりや、美並町・八幡町の人工林の間伐による健全な森林づくりの推進、間伐した木材の瑞穂新ビルへの活用など、生物多様性保全および啓発活動の取り組みを進めていきます。

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