2024.07.31

社会福祉法人 日本介助犬協会 広報グループ 石田 夢果さんのSDGs

介助犬フェスタ2024

2024.07.31

今回のテーマは「介助犬」。車いすに乗っている人が物を落としたときに拾ってくれたり、手が不自由な人のために衣服の脱ぎ着を手伝ったりと、身体が不自由な人の日常生活をサポートしてくれる訓練をうけた犬のこと。この番組でも何度かとりあげています。
今日はスタジオに、日本介助犬協会 広報グループの石田 夢果(ゆめか)さんが、PR犬の「ピト」(ラブラドール・オス・5歳)と一緒に来てくれました。

スタジオで介助犬がデモンストレーション

石田 夢果さん

介助犬は、手足に障がいのある方、車いすを使用している方などのお手伝いをしますので、代表的な仕事のひとつに「落としてしまったものを拾う」ということがあります。
(スタジオでは、石田さんが実際に「鍵」を落としてデモンストレーションを披露。石田さんの「テイク」の指示で、ピトが鍵をくわえて拾い、「ギブ」の合図で石田さんの手元まで持ってきてくれました。)他にも、「携帯電話を探して持ってくる」といった動きも訓練しています。基本的に指示を出すときは「英語」。犬たちは言葉を「響き」で覚えているので、英語だと指示内容がぶれずにすむからです。犬たちがくわえやすいように、鍵や携帯などには、ベルトのような持ち手がつけてあります。

介助犬がもたらす変化

介助犬が物理的なサポートをしてくれることはもちろんですが、それ以上に「この仔が一緒にいれば、何かあっても大丈夫」と安心感がうまれて行動範囲が広がったり、毎日介助犬の世話をすることで(基本的に介助犬のケアは使用者が行うルール)知らないうちに体力や自信がついたり、といった使用者さんの変化があります。他にも「夫婦喧嘩が減りました」、「明るくなりました」といった声も届いています。介助犬が一緒にいるだけで心の安定にもなっているんだと思います。
日本介助犬協会は、これまで61頭組のペアを誕生させてきました。現在(2024年4月放送時点)活動しているのは、盲導犬が836頭、聴導犬が52頭、介助犬が58頭と、盲導犬と比べるとまだまだ数は少ないです。

介助犬フェスタ2024

もっと介助犬のことを知ってもらいたいと、日本介助犬協会では毎年「介助犬フェスタ」を開催しています。今年(2024年)は5月18日(土)に、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催。協会の法人化20年、訓練センター開所15年の節目でもあり、協会のこれまでの歩みも展示します。ステージでは、介助犬の仕事のデモンストレーションを披露したり、実際に介助犬と生活されている方のお話をうかがったりする時間もあります。そのほか、実際に車いすに乗って会場内を回って、さまざまな「バリア」を実感していただく体験や、介助犬のトレーニング体験などもしていただけます。盲導犬や聴導犬のステージもありますので、介助犬と比較してそれぞれの違いなど理解を深めていただけるのではないかと思います。
※2024年の「第14回介助犬フェスタ」は終了しています。

取材先

社会福祉法人 日本介助犬協会 広報グループ 石田 夢果さん

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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