2026.05.26

一般社団法人 日本ボッチャ協会 普及振興部長 新井 大基さんのSDGs

「ボッチャの魅力」パート2

2026.05.26

番組では「パラスポーツを知ろう」という趣旨で、車いすラグビーやブラインドサッカーの競技ルールや魅力について取り上げてきました。今夜は先週に続けて「ボッチャ」をご紹介します。一般社団法人 日本ボッチャ協会 普及振興部長の新井 大基さんに、ボッチャの魅力について、うかがいました。

ランプオペレーターとの二人三脚

手足で投球できない方(BC3※の選手)は「ランプ」という滑り台のような道具を使い、ボールを転がします。この場合は「ランプオペレーター」という障がいのない方がサポートします。オペレーターと選手はペアになって試合に出場し、選手はランプの向きやボールを置く位置をランプオペレーターに指示し、オペレーターはそれに従って置き、選手がボールをつついて転がすというやり方です。面白いのはこの指示。「ちょっと右」とか「ちょっと左」といった言い方なんですが、人によって「ちょっと」は違いますよね。この感覚を合わせるため、ランプオペレーターと選手は毎日練習をしているんです。試合中は、選手からオペレーターへのコミュニケーションしか許されません。オペレーターから選手へのアドバイスはもちろん、何か言葉を発するということも一切、ありません。オペレーターは後ろを振り向くことすら許されていないのです。ですから、自分が転がしたボールがどこへ転がったのかさえ、わからないまま試合をしなくちゃいけない。選手の表情から、すべてを読み取らなきゃいけないんです。これが「ランプオペレーターあるある」です。だからこそ、普段からの練習が大切です。

ボッチャは障がいの程度によって、BC1~BC4の、4つのクラスに分かれます。

増えるボッチャ人口

重度の障がいがある方から、年齢、性別、障がいの有無にかかわらず、工夫をすれば全ての人が楽しめるのがボッチャのよさ。我々は「インクルーシブ大会」といって、障がいの有無にかかわらず出られる大会をつくっています。最近は、全国で予選が行われるようになってきました。チーム募集したら、必ず倍以上の申し込みがあるんです。大体、どの地域でも定員オーバーしていると聞くので、競技人口はかなり伸びてきていると思います。うちの会員登録数も、昨年度から170%以上もアップしています。近年は、夏がとても暑く、なかなか外で運動のできない環境ですよね。室内で気軽にできるスポーツとして、またいろんな人とコミュニケーションもとれて一緒にできるスポーツとして、ボッチャには大きな魅力があり、このことが普及が進む要因のひとつだと思っています。

ボッチャに「はまる」人たち

ボッチャには、個人戦だけでなく、ペア戦、チーム戦などもあります。個人戦(1対1)だと1エンドでひとり6球投げられますが、ペア戦(2対2)だとひとり3球ずつ、チーム戦(3対3)になるとひとり2球ずつになります。つまり団体戦になればなるほど、人に任せなければならないシーンが増え、いかに相手を信頼して任せられるか、チームの中でその人の実力を認めた上で、その人ができるレベルを確実に伝えていくか、というコミュニケーション力が必要になってきます。このコミュニケーションの難しさ、アウトプットの難しさ、そういうことを体感しながらやっている方たちは、だんだんとボッチャにはまっていくな、という印象がありますね。ボッチャ人口が多いのは、まずは東京、それから愛知、大阪も選手数を含めて競技人口が多いです。それから「草ボッチャ(草野球的なもの)率」も高いです。ボッチャは「ミリ単位」で争う競技。そこに至るまでのストーリー(戦術のかけひき)が最大の魅力なんですが、誰でも参加できるハードルの低さも大きな魅力です。今回ボッチャを知った方も、これから体験する方も、ぜひそんなところを意識して楽しんでいただけるとうれしいです。

取材先

一般社団法人 日本ボッチャ協会 普及振興部長 新井 大基さん

facebook

この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

Brother presents Music Earth

今、世界では温暖化、貧困、格差社会…様々な地球規模の課題があります。
これからの「地球」の為に、今、私たちにできる事は一体何なのでしょうか?

毎週月曜 19:30 -19:55
FM AICHIにて放送中