2026.09.25

プロアダプティブサーファー 小林 征郁さんのSDGs

アダプティブサーフィンの魅力(1/2)

2026.09.25

「アダプティブサーフィン」をご存じですか?「アダプティブ」とは、「適応性」のこと。障がいのある人が、その障がい特性に適応して行うサーフィンのことです。プロのアダプティブサーファーである小林 征郁(まさふみ)さんにスタジオにお越しいただき、2週にわたってアダプティブサーフィンについて詳しくうかがいました。

障がいに「アダプト」しながら波に乗る

各々の障がいの状態にあわせた波乗りの形をアダプティブサーフィンといいます。僕の場合は車いすですが、正座してボードに乗りますし、足のない人が義足をつけて海にはいったり、目の見えない人が「ガイド」と呼ばれるサポーターと一緒に海に入ったりと、いろんな人がいろんな形で「アダプト(適応)」しながらサーフィンを楽しんでいます。サーフボードも自分たちの身体の状態にあわせてオリジナルで作ったり、ハンドルをつけたり、重さを少し重くしたり…さまざまにカスタムします。僕のボードは「ニーボード」といって、正座で乗るため、ちょっと幅広にしてあります。まだまだ広く知られていないのが実情です。一人でも多くの人に知ってもらいたいと活動をしています。

人間のポテンシャル、半端ないな!

小林 征郁さん(写真右)

先天性の障がいで腕が短かったり、事故で障がいを負ったり、脳梗塞で片麻痺があったりなど「上肢の障がい」()の方々は普通のサーフボードを使うんですが、片腕で波をかいてパドリング(ボードにうつ伏せになって腕で漕ぐ動作)で沖へ出て波乗りされています。すごいですよ。膝から下を事故で欠損したために義足をつけてボードに立つ友人もいます。義足をつけた側の脚は感覚がないのに、とても上手に波に乗るんです。陸上ならまだしも、不安定な海の上ですからすごいです。また、膝があるかどうか、つまり膝が使えるかどうかで、サーフィンってすごく違うんですが、国際大会などで膝上の切断の障がいを持っている方でも、健常者ばりに技を決めてしまうのを観ると、驚きますよ。「人間のポテンシャル半端ないな!」って思います。

全盲の方も、聴覚と嗅覚、全身で海を感じながら波乗り

目の見えない方は、「ガイド」という、マラソンでいう伴走者のような方が一緒に海に入って、方向や波が来たことを教えて、テイクオフ(波をキャッチしてサーフボードの上に素早く立ち上がる動作)をするときも「3.2.1」で合図を送ります。とはいえ、ボードに乗ってからはマラソンのように一緒に走るわけにはいかないので、一人で乗っていくんですが、それがまためちゃめちゃうまいんですよ。彼らは聴覚と嗅覚がすごく研ぎ澄まされていて、全身で波を感じながらやっているんだと思います。海の中ということで、ガイドの方の技術はもちろん、選手との信頼関係もとても大切です。弟がガイドを務めている兄弟選手がいるんですが、この波はいける?いけない?でよく喧嘩をしています(笑)5月に静岡県で国際大会があり、僕も参加してきました。来週はその話題をふくめ、アダプティブサーフィンの魅力をもっとお話ししたいと思います。

取材先

プロアダプティブサーファー 小林 征郁さん

facebook

この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

Brother presents Music Earth

今、世界では温暖化、貧困、格差社会…様々な地球規模の課題があります。
これからの「地球」の為に、今、私たちにできる事は一体何なのでしょうか?

毎週月曜 19:30 -19:55
FM AICHIにて放送中