2026.10.06

あいち国際女性映画祭ディレクター 木全 純治さんのSDGs

あいち国際女性映画祭2026

2026.10.06

「あいち国際女性映画祭2026」が、今年も9月2日から6日まで、ウィルあいちとミッドランドスクエアシネマにて開催されます。世界各国・地域で活躍する女性監督による作品や、女性に注目した作品を集めた、国内唯一の国際映画祭。毎年魅力的な作品がラインナップされています。あいち国際女性映画祭のディレクター木全 純治さんにスタジオにお越しいただき、見どころをうかがいました。

今年もバラエティに富んだ33本がラインナップ

今年の上映作品は全部で33本。うち世界初公開が1本、日本初公開が4本、愛知初公開が5本、まずはこの10本から観ていただくのがオススメです。昨年は映画祭で上映した『済州島四・三事件ハラン』という作品がミニシアターで大ヒットしたんですが、今年も済州島を舞台にした『済州(チェジュ)に生きる』(2025年 韓国)を上映します。都会のソウルで夢破れ、生活に行き詰った主人公がふるさとの済州島へ戻り、母や祖母が生きてきた海女の暮らしに目覚めるというストーリー。イ・ウンジョン監督のデビュー作で、済州島の素晴らしい風景の中、女性三代の物語がつづられていきます。監督も来場されますので、監督のお話を聞いていただけるのも映画祭の醍醐味のひとつだと思います。 日本からは『そらのまなびや』(2026年)。『37セカンズ』(2019年公開の日米合作映画)で話題になった車いすの女優、佳山明さん主演の映画です。車いすの女性が寺小屋で英語の塾の先生になるというおもしろい設定です。彼女の父親は山寺の住職で、地域の活動のなかで、父と娘が学びの世界を作っていくというお話で、この父親役をブラザートムさんが演じています。いい味だしてますよ。監督は島春迦さん、この作品は彼女の代表作になるんじゃないかと私は思っているほど、出来がいいです。世界初公開です。

韓国No.1の女性監督イム・スルレ監督特集

木全 純治さん

映画祭は「どういう特集をするか?」に価値があると思っています。昨年は、フランス、韓国、日本の初めての女性監督の作品を特集上映しましたが、今年は韓国No.1の女性監督といわれる、イム・スルレ監督の作品をぜひ観ていただきたいと特集を組みました。『雨の中の散歩』(1994年)、『飛べ、ペンギン』(2009年)、『リトル・フォレスト春夏秋冬』(2018年)の3作品を上映します。『雨の中の散歩』という短編は日本初公開です。最近は、ファン・ジョンミンさん、ヒョンビンさん出演の予算10億をかけたアフガニスタン舞台の大作に挑戦しておられますが、デビュー作である短編に、すでに彼女の優れたセンスがうかがえます。他の作品からも、彼女のすばらしい「映画を作る感覚」を学んでほしいです。韓国だけでなく日本も含め、女性監督の目標になるような存在です。9月4日の上映日には来場して僕と討論しますが、彼女の良さをみなさんに受け継いでほしいなあと思っています。

Aichi-Nagoya2026 公認文化プログラム上映

9月に愛知・名古屋アジア競技大会、10月にはアジアパラ競技大会が開催されます。映画祭は公認文化プログラムとして、大会と連携した作品を上映します。『TATAMI』(2023年 ジョージア・アメリカ)はタイトルからわかるように柔道の映画です。ジョージアで開催中の柔道の世界選手権で、イラン出身の女性柔道家が決勝戦で闘う、その相手がイスラエルの代表なんです。普通は勝とうと思いますよね。ところがイランとイスラエルは敵対国の関係にあったことで、彼女は政府から棄権を命じられるんです。信頼するコーチから棄権してほしいといわれ、苦悩しながらも彼女は出場。「さあ、どうなる?」というストーリー。もちろん結論は言いません(笑)ぜひ、観てください。映画は、政治や経済の大きな影響を受けざるをえませんが、時代によってどう変わっていくのかも、映画を観るとわかります。今回のアジア競技大会もそうですが、選手たちはみなさんそれぞれのルーツや国の事情も抱えて出場しておられるということを知ると、よりスポーツの深みが感じとれるのではないでしょうか。

※映画祭の開催は、2026年年9月2日~6日。現在上映は終了しています。

取材先

あいち国際女性映画祭ディレクター 木全 純治さん

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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