2023.05.02

金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科 見原 愛子さんのSDGs

「カワイイ」で国際協力

2023.05.02

「カワイイ」で私がかわる、世界をかえる。をコンセプトにつくられたアクセサリーブランド「DIAGIRL」。名古屋の金城学院大学の学生たちが、カンボジアの女性たちと一緒に創り上げています。活動がスタートしてすでに8年。金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科の見原 愛子さんにお話をうかがいました。

親愛なるすべての女の子たちへ

「DIAGIRL」(ディアガール)は金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科の佐藤 奈穂先生のゼミで8年前活動を始めました。「国際協力」と聞くと、一から学校を建てるとか、土木作業を行うとか、少なからず泥臭いイメージを持つと思いますが、私たちはその固定概念を壊して、「カワイイ」をキーワードに、「してあげる」という一方的な支援ではなく、自分たちがやりたくてやっている、お互いを尊重しあい共に成長しあう、そんな新しい国際協力ができないかと考えたのがきっかけです。ゼミの学生たちが企画・デザインしたアクセサリーをカンボジアの農村に暮らす女性たちと一緒に製作し、マルシェやオンラインで販売して、その収益をパートナーであるカンボジアの女性たちに「給料」として還元しています。DIAGIRLというブランド名は、カンボジアのDIAと「親愛な」というDEAR、両方の意味をもたせています。またDIAGIRLの商品を手にとってくれた女の子たちが、今よりもちょっと幸せになってもらいたいという願いも込めています。

カンボジアで共同製作

毎年、学生たちは夏休みにカンボジアへ出かけて一緒にそこでアクセサリー製作を行っています。コロナ禍で3年間中止していたんですが、今年(2022年)7月に渡航。現地で一緒にアクセサリーを創ってきました。私たちは初めてのカンボジアでした。
こちらで創った完成品を見本として提示して、カンボジアのパートナーである女性たちと一緒に創るんですが、私たちはカンボジアの母国語クメール語は話せないですし、英語が通じないので、身振り手振りでコミュニケーションをとりながらマンツーマンで創っていくんです。みなさんとても器用で、とにかくすごい集中力。その持続時間が長いことにも驚きました。あっというまに「できたよ~」って見せてくれるんです。ゼミとしては8年前からお世話になっていますが、同世代の方も多く、すでに母親という方も。みなさん働くことへの意欲があふれていてとても刺激になりました。

共に学び、成長する支援

昨年から「DIA Family Project」という活動も始めました。愛知県在住のカンボジア技能実習生と交流をして、彼らにとって家族のような存在「サードプレイス」になれるようサポートをしていくものです。技能実習生の失踪や犯罪が今、日本の社会問題にもなっていますが、せっかく日本に来たのに、日本のことを嫌いになってしまう、そんな方々も多いと聞いています。私たち学生が技能実習生に日本語を教えたり、日本の文化を一緒に体験したりして、少しでも日本の暮らしを楽しいものにしてもらえたらいいなと思っています。花火や書道を一緒に体験したり、お寺に案内したり。最近は、名古屋城にもご一緒しました。また逆に彼らからカンボジアの母国語や文化を教えてもらっています。どちらかが「してあげる」という一方的な支援ではなく、共に学び、成長する支援を広げていけたらと思っています。

取材先

金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科 見原 愛子さん

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この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

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