日本選手の活躍で注目度が高まっているパラスポーツ。しかし、その競技の内容や楽しみ方など、まだまだ知らないことはたくさんあります。そこで以前、「パラスポーツを知ろう」と車いすラグビーの魅力を取り上げました。今回は、視覚に障がいを持つ選手がプレーできるように考案されたサッカー「ブラインドサッカー」をピックアップ。特定非営利活動法人 日本ブラインドサッカー協会 広報コミュニケーション室 室長の宮島 大輔さんに2週にわたってブラインドサッカーの魅力についてうかがいます。
ブラインドサッカーは5人制
©Haruo. /WanibeJBFA
ブラインドサッカーはフィールド選手が4人、キーパーが1人の5人制のサッカーです。フィールドの選手は全盲の選手になり、アイマスクをしてプレーします。キーパーは晴眼者(せいがんしゃ)と呼ばれる目の見えている選手がつとめます。視覚障がい者がプレーするのでルールにはさまざまな工夫があります。ボールの大きさはフットサルと同じですが、転がるとシャカシャカという感じで音が鳴るものを使用します。相手のボールを取りに行くときは「ボイ(スペイン語で「行く!」という意味)」と声をかけながら行わなければいけないといったルールがあります。コートの広さはフットサルと同じで20m×40m。40mのサイドラインのところに、高さ1.2mくらいのサイドフェンスが置かれていて、ボールが外に出ていかないようになっています。試合時間は前後半各20分ずつ。通常のサッカーと違うのは、ボールが外に出てプレイが止まった時です。時計も一緒に止まるので、アディショナルタイム(ロスタイム)は存在しません。
とにかく声かけが大切。だから観戦中はお静かに
宮島 大輔さん ©Haruo. /WanibeJBFA
「ゴールはこっち!」と相手のゴールの後ろに「ガイド(コーラー)」と呼ばれる役割の人が陣取って、主に攻めている場面で「ゴールまで何メーターだよ!」とか「ここにディフェンスがいるよ!」と相手の位置を伝えたり、戦術的な指示を出したり、シュートのタイミングなどを伝えたりします。監督やベンチ側からの声掛けなど、選手同士の声の掛け合いも含めたコミュニケーションがとにかく大切です。選手は見えない状況でプレーするので、声掛けをいかに信用するかがチームが強くなるためのキーになりますね。ですので、観戦のマナーとしては「観戦中はお静かに」がルールです。もちろん、ゴールが入った時などは歓声をあげていただいていいんですが、プレイ中は静かに観戦することが応援になります。
視覚障がい者と健常者が協力しあって楽しめるスポーツ
©Haruo. /WanibeJBFA
国際大会では、フィールドは全盲の選手しかいませんが、国内で行われている試合については全盲の選手だけでなく、晴眼者の方もアイマスクをして試合に出場できるようにしています。視覚障がい者の方だけでなく、それ以外の方も一緒に楽しめるようにという取り組みです。全国には30のクラブチームがあり、チームに入って一緒にプレーしていただくこともできますし、ガイドなど周りでサポートする役割でかかわっていただくこともできます。もちろん、試合の観戦や、国内の大会のボランティアに参加いただくことも歓迎です。ブラインドサッカーの一番の魅力は、視覚障がい者と晴眼者が協力しあいながらプレーするというところです。プレー中の声の掛け方だったり、コミュニケーションの取り方だったり、チームの工夫が非常に面白いところだと思います。
特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会 広報コミュニケーション室 室長 宮島 大輔さん
この取り組みのSDGsを知ろう
「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。
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