大きな災害が起きたとき、見落とされがちな赤ちゃんやこども、女性などの命を守るためにはどうしたらいいのか?「こども女性ネット東海」が主催する「こどもと女性目線の地域防災グランプリ」で、今年グランプリを受賞した「防災ファーストペンギン☆おかざき」。代表の荒木歩さんに、2週にわたってお話をうかがいました。今週はキッズメンバーの青山 真白(ましろ)さん(13歳)、荒木 南穂(みなほ)さん(9歳)にも加わってもらい、活動を紹介してもらいました。
子どもたちも、自ら考え、行動するきっかけに
(右)青山 真白さん、(左下)荒木 南穂さん、(左上)荒木 歩さん
「防災ファーストペンギン☆おかざき」は、活動を始めて3年になりますが、ずっと一緒に防災活動をしてきたキッズメンバーが、イベント企画にも積極的に参加してくれるようになりました。大人の活動を手伝ったり見たりするうちに「わたしもこんなことをしてみたい」「わたしも思っていることがあるよ」と意見を言ってくれるようになったんです。先日も、岡崎市と愛知県が連携して開催した防災イベントがありましたが、真白さんには「真っ暗トイレ」というブースを企画から運営まで担当してもらい、南穂さんには「子どもコーナー」づくりのサポートをしてもらいました。
こども目線の防災企画、真っ暗トイレって?
企画した青山真白さんに、説明してもらいました。「真っ暗トイレ」とは、入り口でおしっこに見立てたボールをもらって、少し迷路のようにした暗闇の空間を懐中電灯で進み、トイレを見つけたら、自分の性別のトイレに入り、便器にボールを入れて帰ってくる。合言葉を見つけた人は、受付に伝えてもらうというもの。真っ暗な中をトイレまで行く体験、真っ暗な中でトイレに座る体験、何よりも避難所のトイレについて知ってもらいたくて考えました。大きなパネルを組み合わせて迷路のように作るのが、力仕事で時間もかかって大変でした。また便座に座らず、適当にボールを入れてくる人がいるかもしれないので、座って扉をしめたら見える位置に合言葉を書きました。男性は「座る」、女性は「3人」。実はそれぞれに覚えて欲しい大切な言葉です。避難所のトイレを使うときに、男性は、おしっこの飛び散りを防ぐために必ず「座って」用を足して欲しいですし、女性は、悪い人がいるリスクを考えて、トイレの中には1人、外には2人の「3人」で行かないとダメなんです。外の女性も1人だけだと、連れ去られるかもしれないので。これを参加者に覚えてもらうために、合言葉を伝えなかった場合には景品をもらえないようにしました。
大人目線では見逃される視点に、気づきを
お化け屋敷のようなドキドキ感だけでなく、防災についてもきちんと学べるように工夫したという、真白さん。今回の企画立案は「めっちゃ楽しかった」とのこと。参加者からも、普段の防災イベントにはない新鮮さがあったと評判のようです。南穂さんがサポートした「子どもコーナー」は、いろいろな本やパズルなど遊ぶものだけでなく、隠れたり一人になれるところが欲しくて、テントを置くなどの工夫をしました。保護者の方が覗いたり声を掛けたりもできる「安心できる場所」が作れた、という感想と共に、「(避難所でも)子どもたちのことを、ちゃんと考えないといけないね」「大人の作ったスペースだと、子どもはつまらないってことだよね」と大人たちから声をかけてもらって嬉しかったようです。荒木さんは、大人では思いつかない、子どもならではの視点があり、参加してもらってよかった、これからも子どもたちを巻きこみ、いろいろな啓発活動をしたいと話してくれました。
防災ファーストペンギン☆おかざき代表 荒木 歩さん
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「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。
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