2026.07.21

パラバドミントン選手 伊藤 則子さんのSDGs

パラバドミントンの魅力 (1/2)

2026.07.21

今年開催される、第5回アジアパラ競技大会を前に、さまざまなパラ競技の魅力を取り上げていますが、今夜はパラバドミントン。スタジオには、東京パラリンピックの女子ダブルスSL3-SU5クラスで銅メダルを獲得した、伊藤 則子さんにお越しいただき、パラバドミントンのルールや、見どころについてうかがいました。

東京2020パラリンピックから、ようやく正式種目に

意外かもしれませんが、パラバドミントンがパラリンピックの正式種目になったのは、東京2020パラリンピックからなんです。それまで国際大会が開かれてはいましたが、東京パラをきっかけにぐっと増えました。正式種目になったことで競技人口も増えて、環境はずいぶん変わったと思いますね。アジアはバドミントンが盛んで、インドネシア、マレーシアなどは国技なんです。今年のアジア競技大会は、まさに世界最高峰の戦いが観られるよい機会だと思います。競技は男女それぞれにシングルス、ダブルスと、そして男女混成のミックスダブルスがオリンピック、パラリンピック関係なく行われています。パラバドミントンは車いすと立位、大きくわけて2つのカテゴリーがあり、その中で障がいの種類や重さによって計6つのクラス(WH1・WH2が車いす、SL3・SL4・SU5・SH6が立位)に分かれています。ラケットやシャトルはパラでも通常と同じものを使いますが、コートの広さは異なります。シングルスは通常の半面の広さになるなど工夫されています。私はシングルス、ダブルス、ミックスダブルス、どれにも出場経験があります。

ラリーでなんと2時間!という世界記録が

シングルスは通常の半分の広さのコートで行うので「動かなくて楽かな?」と思われますが、実は、狭い分きっちりとその中に入れなくてはならないので大変です。ラリーも長くなりがちで、特に男子では先日なんと2時間!という世界最長記録を日本の選手がたたき出しました。足が途中でつると本人が言っていましたが、見ているこちらもしんどくなるくらいでした(笑)
ダブルスには、パラ競技独特のルールがあります。SH6(低身長症)はその中でペアを組むんですが、SL3・SL4(下肢に障がいがあるが立ってプレーすることができる障がい)、SU5(切断やまひなどの上肢障がい)は、この3つのクラスの中でポイント(合計8ポイント以下になるよう)を合わせて組むんです。例えば私(SL3)は、SU5の選手と組むことが多くて、そうするとSU5の選手は、足は健常者と同じように動けますから動いてもらって、動けない私は一点をひたすら守るという作戦です。それが一番、穴ができにくいスタイルになります。このように、組み合わせによって戦い方のスタイルが変わるのが、一般のダブルスと異なるところです。

アジアパラ競技大会をきっかけに住みやすい町に

伊藤 則子さん

バドミントンの魅力の一つは、速いスマッシュです。今回調べてみたんですが、世界最速は時速500キロ(初速)といわれています。男子のオリンピック選手はふつうに300キロくらい出すんじゃないでしょうか。腕だけじゃなくて、しなりや体幹、足のパワーなどが必要です。実際に打つ音も、バシン!じゃなくて、パン!っていう感じに聞こえます。会場に来てもらうと、そのスピード感も感じてもらえるはず。今年開催されるアジア・アジアパラ競技大会。障がいが無い方とある方の試合が同じ会場で見られることはまずないので、この機会を、ぜひ逃さずに見てほしいなと思います。そして、世界中から選手を迎えるにあたって、町や環境も少しずつ整備されています。市民、県民のみなさんにとっても、住みやすい町になっていくことを期待しています。

次週もひきつづき、伊藤さんにパラバドミントンの魅力についてうかがいます。

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