2026.08.18

東山動植物園 飼育第二グループ 大津 尚文さんのSDGs

東山のワニたち

シリーズ:絶滅危惧種を考える

2026.08.18

番組では、東山動植物園で飼育展示している動物にスポットをあて「絶滅危惧種」について考えています。今回取りあげるのは東山で飼育しているワニたち。東山動植物園 飼育第二グループ、大津 尚文さんにお話をうかがいました。

吾輩はワニである。名前はまだ無い

ミシシッピワニ(画像提供:東山動植物園)

東山では、ナイルワニとミシシッピワニ、ニシアフリカコガタワニの3種類を飼育しています。ナイルワニが一番大きく、4mになるものもいます。ミシシッピワニは3mほど。この2種類が大型のワニになり、小型のニシアフリカコガタワニは体長2mくらいです。ナイルワニは東山に2頭いて、大きいほうがオス(2012年3月来園)、もう一頭はメス(2014年2月来園)です。ミシシッピワニは3頭飼育しています。2区画あり、1頭でいるほうがオス(1995年12月来園)で、2頭でいるほうがメス(2000年2月来園)です。ニシアフリカコガタワニは、メスが2頭(2004年7月来園)です。いずれのワニにも名前はついていません。

ナイルワニとミシシッピワニの見分け方は、顔の形と歯

大津 尚文さん(画像提供:東山動植物園)

ナイルワニは、アフリカ大陸全域(サハラ砂漠を除く)やマダガスカルの河川、湖、湿地、マングローブ林などの水域に生息しています。水中で待ち伏せして、魚類から大型の哺乳類まで捕食します。人を食べることもある獰猛なワニで、性格も荒々しいです。狩猟や生体の捕獲、生息地の減少などによって個体数が減ったといわれています。ミシシッピワニは、アメリカの南東部の川や湖、湿地などに生息し、魚や爬虫類、哺乳類などを食べていますが、まれに人を襲うこともあるそうです。ナイルワニと同じ大型のワニですが、ナイルワニはクロコダイル科、ミシシッピワニはアリゲーター科に属します。クロコダイル科のワニは、口を閉じても上下の歯が見えますが、アリゲーター科のワニは下の歯が見えません。そして顔の形。クロコダイル科は細長く、アリゲーター科は幅広で、丸みを帯びています。

ニシアフリカコガタワニは、ちょっと笑顔にみえる?

ニシアフリカコガタワニ(画像提供:東山動植物園)

ニシアフリカコガタワニは、アフリカの熱帯雨林の淡水域に生息しています。魚類、甲殻類、両生類などを食べ、性質は大人しく人を襲うようなことはありません。陸生傾向※も強く、夜行性で、日中は陸上で日光浴などをして過ごします。このワニは「クロコダイル科」になります。顔は細長いんですが、瞳は黒くまん丸で、口角がちょっと上がっていて笑っているようにも見えます。いずれのワニも過去、皮革を目的とした狩猟や成体の捕獲、開発による生息地の破壊などで大きく個体数を減らし、絶滅の危機に見舞われました。その後狩猟や捕獲の規制、保護区の設立などの保護活動が行われ、個体数は回復してきましたが、この3種類のうちで、ニシアフリカコガタワニはいまだに絶滅危惧種になっています。ワニたちは普段ほとんど動きませんが週に一度、日曜日にエサを与えるとき(午後1時半)には素早い動きを見ることができます。大きい個体は肉を3kgくらい食べるんですよ。これから暑くなってくるとよく口を開けている様子が見られます。温度調節をしているのですが、この時に口の中の歯の並び方などがよく見えますので、ぜひタイミングを合わせて観察してみてください。

陸上で生活する性質をもっていること。

取材先

東山動植物園 飼育第二グループ 大津 尚文さん

facebook

この取り組みのSDGsを知ろう

「すぐわかるSDGs」では、SDGsの17の目標をイラスト付きで分かりやすく解説しています。気になるゴールを押すと、目標の解説を1分程度で読むことができます。この記事に登場したSDGsを見てみましょう。

Brother presents Music Earth

今、世界では温暖化、貧困、格差社会…様々な地球規模の課題があります。
これからの「地球」の為に、今、私たちにできる事は一体何なのでしょうか?

毎週月曜 19:30 -19:55
FM AICHIにて放送中